それは一昨日のこと、いずれこうなるだろうという漠然とした予感はあったけど、ついにそれが現実となるできごとがあった。

届いたものはこれ。はなはだマニアックでマイナーな存在の本ながら、私はそこそこ深く付合ってきた。表紙が阪急2300系というのは妥当な選択だなと思いつつページを開く。

1頁目のはしがきの下に目をやると・・・・、印刷諸経費の高騰とかインターネットのさらなる進展という枕詞に続き、「今回限りで紙の本の発行を終了」と書かれている。全国版の私鉄車両編成表となったのが1981版からだから、45年間続いたことになる。後継者の問題なんかもあるので、来年以降、どういうスタイルで続けられるかは予測できないが、まぁこれも時代の流れと納得するしかないだろう。

私がこの本の編集を担当するようになったのは1986年版からで、初めて触るワープロと悪戦苦闘しながらなんとか発行に漕ぎつけた。表紙の撮影は事前の情報収集もないぶっつけ本番で、なんとか使える絵が撮れたのは幸運というしかない(その頃から結構悪運は強かったと思う)。

中身(本文)は前号までの体裁を維持するのが精一杯で、自分流になにか手を加えてみようという余裕はなかった。

ワープロで印刷したものを製版原稿にかけるのだが、当時のワープロは1文字が24ドットくらいが標準で、いわゆるワープロ文字といわれる独特な書体だった。これを初めて使ったのは83年版くらいからで、インクのかすれもあって仕上がりはガリ版刷りのようだった。

88年版になるとワープロの扱いにも慣れ、紙面の改良に手を付ける余裕も生まれた。電車の主要機器である制御装置、補助電源、空気圧縮機がどの車両に搭載されているかを記号で表し、パンタグラフもそれらしい形にした。これらは外字登録の機能を使っている。

90年版の表紙は買ったばかりの200mmレンズで撮影した。狙ったわけではないが、運良く8000系のトップナンバーだった。

ワープロが更新され、アウトラインフォント機能によって活字と同じレベルの仕上がりになった。車両は1両ごとに箱を分けて貫通路の広幅と狭幅を区別し、中間の連結器も+を自連や密連、-を半永久タイプと分けた。これによって1頁で使える罫線の本数を超えてしまう箇所もでてきた。

96年版の表4には阪神の5500系を入れた。事前にお願いして昼間の運用から外してもらい、絶好の撮影条件を独り占めできたのは仕事冥利に尽きる。

01年版ではガイドウェイバスを取り上げた。誘導輪の存在がわかるよう、大きくカーブする位置を狙っている。

07年版からバーコードを入れることが義務づけられ、表4の写真は1点になった。

ジェー・アール・アール単独での編集、発行は08年版が最後になった。社名のロゴを入れるのを忘れている。

09年版から発行元が交通新聞社になり、表紙のデザインも変わった。表紙写真なども交通新聞社が手配することになり、自分で好きにできる本というおもしろみが少なくなった。

巻頭にグラフページが入ってもお値段据置き。零細企業ではできないことだ。

私が編集を担当するのは2011年版が最後になった。86年版から26回関わったことになる。以後は気付いた間違いなどを指摘するなど、編集協力という形で関わることになる。大幅に仕事量が減ったので、JORC関西の運転会など、趣味の行事に参加しやすくなった。
自分で金を払って買わないからわからないが、定価は86年版の2000円から消費税のプラス分で2017年版まで2300円、以後1・2年ごとに値上げが続き、2023年版はついに3300円、最新の2025年版は3520円になっている。発行部数は4桁の下の方で、宣伝したからといって即売上げが伸びる性格の本ではないから、よくここまで続けられたと思う。

届いたものはこれ。はなはだマニアックでマイナーな存在の本ながら、私はそこそこ深く付合ってきた。表紙が阪急2300系というのは妥当な選択だなと思いつつページを開く。

1頁目のはしがきの下に目をやると・・・・、印刷諸経費の高騰とかインターネットのさらなる進展という枕詞に続き、「今回限りで紙の本の発行を終了」と書かれている。全国版の私鉄車両編成表となったのが1981版からだから、45年間続いたことになる。後継者の問題なんかもあるので、来年以降、どういうスタイルで続けられるかは予測できないが、まぁこれも時代の流れと納得するしかないだろう。

私がこの本の編集を担当するようになったのは1986年版からで、初めて触るワープロと悪戦苦闘しながらなんとか発行に漕ぎつけた。表紙の撮影は事前の情報収集もないぶっつけ本番で、なんとか使える絵が撮れたのは幸運というしかない(その頃から結構悪運は強かったと思う)。

中身(本文)は前号までの体裁を維持するのが精一杯で、自分流になにか手を加えてみようという余裕はなかった。

ワープロで印刷したものを製版原稿にかけるのだが、当時のワープロは1文字が24ドットくらいが標準で、いわゆるワープロ文字といわれる独特な書体だった。これを初めて使ったのは83年版くらいからで、インクのかすれもあって仕上がりはガリ版刷りのようだった。

88年版になるとワープロの扱いにも慣れ、紙面の改良に手を付ける余裕も生まれた。電車の主要機器である制御装置、補助電源、空気圧縮機がどの車両に搭載されているかを記号で表し、パンタグラフもそれらしい形にした。これらは外字登録の機能を使っている。

90年版の表紙は買ったばかりの200mmレンズで撮影した。狙ったわけではないが、運良く8000系のトップナンバーだった。

ワープロが更新され、アウトラインフォント機能によって活字と同じレベルの仕上がりになった。車両は1両ごとに箱を分けて貫通路の広幅と狭幅を区別し、中間の連結器も+を自連や密連、-を半永久タイプと分けた。これによって1頁で使える罫線の本数を超えてしまう箇所もでてきた。

96年版の表4には阪神の5500系を入れた。事前にお願いして昼間の運用から外してもらい、絶好の撮影条件を独り占めできたのは仕事冥利に尽きる。

01年版ではガイドウェイバスを取り上げた。誘導輪の存在がわかるよう、大きくカーブする位置を狙っている。

07年版からバーコードを入れることが義務づけられ、表4の写真は1点になった。

ジェー・アール・アール単独での編集、発行は08年版が最後になった。社名のロゴを入れるのを忘れている。

09年版から発行元が交通新聞社になり、表紙のデザインも変わった。表紙写真なども交通新聞社が手配することになり、自分で好きにできる本というおもしろみが少なくなった。

巻頭にグラフページが入ってもお値段据置き。零細企業ではできないことだ。

私が編集を担当するのは2011年版が最後になった。86年版から26回関わったことになる。以後は気付いた間違いなどを指摘するなど、編集協力という形で関わることになる。大幅に仕事量が減ったので、JORC関西の運転会など、趣味の行事に参加しやすくなった。
自分で金を払って買わないからわからないが、定価は86年版の2000円から消費税のプラス分で2017年版まで2300円、以後1・2年ごとに値上げが続き、2023年版はついに3300円、最新の2025年版は3520円になっている。発行部数は4桁の下の方で、宣伝したからといって即売上げが伸びる性格の本ではないから、よくここまで続けられたと思う。








