橋の改修工事でアスファルトを剥がしたら都電のレールが出てきて話題になった白鳥橋。先月は見学会が行われ、OER3001さまも見に行かれたようだ。その白鳥橋近辺で実際に都電が走っていた頃のネガが見つかったので、当時を偲んでみたいと思う。
*1968(昭和43)年8月撮影、残念ながら白鳥橋そのものの写真は撮っていない。

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大曲の電停を飯田橋寄りから見たところ。道路は目白通りで、15系統は左に曲がって江戸川橋~早稲田から高田馬場駅に至る。白鳥橋はこの右にあり、奥の電車は橋を渡ってきた39系統の早稲田車庫行き。
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橋の手前で信号待ちの15系統。右の信号機の奥にポイントを切り換える操作塔が見える。

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少し引いた位置で、安藤坂に向かって分岐するレールがわかる。道路の奥が神田川、目白通りは拡幅工事が行われている。

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安藤坂を下り切って白鳥橋に向かう。その昔、ブレーキが効かずに暴走した電車がこのカーブで横転する事故があった。

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坂の途中。ここを登り切ると春日通りに合流し、その奥に伝通院がある。左の電柱の広告は凸版印刷。

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春日通りもまだ道幅が狭い。16系統は大塚駅から錦糸町までで、同じ大塚営業所の17系統(池袋駅前~文京区役所前)も走っていた。15・39系統を受持つ早稲田営業所はこの年の9月29日付けで廃止されている。

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溝付きレールは荒川線の向原~東池袋4丁目間に現存する。手前の道路と交差する部分が溝付きレールで、このほかにも使用している箇所があるかも知れない。