9月28日は夜行バスで5:20に富山駅前着。天気予報どおり小雨がパラついていました。EF65を入れたケースをコインロッカーに収めて行動開始です。

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電鉄富山駅の窓口で市内線の1日フリーきっぷを購入。650円で市内線(富山港線を含む)と鉄道線の電鉄富山~南富山間が乗り放題になる。市内線は210円均一だから4回乗ればモトが取れる。

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市内線の乗り場は新幹線の改札口からコンコースを横切った位置にある。2019年に来た時にはまだ富山港線と市内線がつながっていなかった。

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通路の南側が1~4番線で、1番線=南富山駅前行き、2番線=降車専用、3番線=環状線、4番線=大学前行きとなる。この先の配線はこちらを参照。

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北側は両側の5・8番線が岩瀬浜行き、真ん中の6・7番線は降車専用となる。8番線からの発車は大学前からの列車のみで、データイムは1時間に1本(毎時45分発)。全列車が同じ方面行きなのだから、6・7番線を乗車ホームとした方がわかりやすいと思うのだが。画面中央のポールは電車が通過する時に点灯し、警報音も出る。

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5番線から発車した岩瀬浜行き。この先ですぐ単線になるのだから両渡りは不要かとも思えるが、朝夕は実質的にここでも列車交換が行われている。画面右端にホームの空きを待つ上り列車が待機しているのが見える。

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逆走で8番線に入る大学前行き。

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市内線の路線を確認しておく。富山港線は富山駅から奥田中学校前までが路面区間、その先は旧富山港線の線路敷を転用した専用軌道になっている。

P9285051(岩瀬浜)
まずは岩瀬浜まで乗ってみる。開業間もない頃に一度乗っているけど、その時も雨だったな。奥田中学校前からの専用軌道は最高速度60km/hで走り、単車特有の首振りもほとんど感じられない。まだ7時前で、岩瀬浜から乗車したのは10人そこそこだった。

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ホームはフィーダーバスと共用になっているから乗換えは便利。ただし、日中に接続するバスは1時間に1本しかない。

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時刻表は行き先別に色分けされているからわかりやすい。四角囲みが環状線、緑が南富山駅前行き、オレンジが大学前行きとなる。

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駅から数分で定番の撮影スポットに行ける。天気が悪いから、1枚撮ったらすぐ駅に戻る。

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富山名物のシロエビは、この近くの漁港に水揚げされるようだ。

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上り列車に乗り、国鉄時代に電車区があった城川原で降りてみる。現在も車両基地があり、富山ライトレール所属だった0600形はここに入庫する。

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検査中で台車が外された編成。

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7時台には城川原始発が2本ある。一旦引上げ線に入り、エンド交換して上り(富山駅方面)ホームに入る。ホームには20人近くが待っていて、始発なら全員が着席してまだ余席がある。その次の列車は学生でかなり混雑していたが、なんとか乗り込む。

P9285082(奥田中学校前)
途中駅からもどんどん乗り込んでくるが、奥田中学校前でかなりの下車があり、私も降りられた。超低床車はタイヤハウスがあるので通路が狭く、混雑時の車内移動はかなり厳しい。変則的な渡り線は開業当初にまだ単線だった名残で、現在、ここで折返す列車はない。

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道路を横切った先で緩くカーブしているのは、旧富山港線の廃線跡のはず。天気がよければ少し歩いてみたいところだ。

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駅名になっている奥田中学校は画面の右側すぐにある。

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下りホームの先にある0キロポスト。ここが軌道と鉄道の分界点になる。

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併用区間では奥田中学校前から龍谷富山高校前(永楽町)の手前までが複線。定時ダイヤではこの区間で行き違いとなるのだが、乗った列車は対向列車が遅れたので、電停の手前で数分間待たされた。

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富山駅に戻ったのが8:20頃。改めて時刻表を見ると、越中中島止まり(赤丸)の列車があるようだ。なかなか見られない行き先だから狙ってみよう。

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8:29発は5分くらい遅れていた。城川原で入庫なのだが、配線の関係から上りホーム到着となるので、客扱いは1駅手前で打切るらしい。ポイント操作ができる駅なのだから、下りホーム到着で上りに転線して入庫するのは可能だと思うのだが(京急なら朝飯前のこと)。

P9285129(南富山駅前)
3車体連接のT100形が来たので南富山まで乗ってみる。左が鉄道線の駅、奥が鉄軌道共用の車両基地になっている。駅前の佇まいは1994年に取材で来た時とほとんど変わっていない。

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タイミングよく不二越線の電鉄富山行きが来た。フリーきっぷで南富山~富山間の鉄道線にも乗れるが、1時間に1本では付き合いきれない。

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8000形のオリジナル塗色車。1993年、日車製で、鉄道線を含めてシングルアームを日本で初めて採用した車両とされている。静かで乗り心地もよいが、座席のバネがへたっていたり、窓下の押さえ縁が波打っていたりしていたのは残念。いい車なんだから保守をしっかりして欲しい。

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雨は時々止むので、西町で降りて撮影する。7022は観光用のレトロ電車で、最後に乗り合わせた。

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屋根に電照広告が付いた7000形。

P9285154(西町)
7000形のオリジナル塗色。都電8000形に準じた車体だが、幅が広く前面は絞っていないから、だいぶ印象は異なる。

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環状線はここで合流する。T100形は富山港線には入るが、環状線には入らない。

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富山駅に戻り、今度は大学前まで乗ってみる。神通川を渡る富山大橋は単線だったが、架け替えで拡幅され、単線区間もなくなった。

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かつての新富山は改称して長~い駅名になった。

P9285164(大学前)
終点の大学前。正式には富山大学前だが、最近、フルカラーLEDに変わった車両以外は「大学前」と表記している。この次がT100形の岩瀬浜行きだったので、専用軌道での乗り心地を確認するため下奥井まで乗り、富山駅に戻る。

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最後は環状線に乗る。丸の内で大学前行きと分かれる。

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国際会議場前、晴れていれば城をバックに撮りたいところだ。

P9285211(環状線)
大手モールを過ぎるともう一度直角に曲がる。このまま富山駅まで乗ってもいいが、まだ吊掛の7000形に乗っていなかったので、中町で降りる。

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3本待ってレトロ電車の7022に乗れた。こんな座席でテーブルが付いているから、ビール電車なんかにもなるのだろう。

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富山駅では点灯している電照広告車に遭遇。その昔は岐阜のバスにも同類がいたのを見ている。

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ふと上を見たら、ホーム部分の架線支持にレールが使われている。これで富山での撮影は終了。12回乗り降りしたからフリーきっぶは十分モトが取れた。

 当初の予定では15時頃まで富山にいて、金沢16時発のサンダーバードに乗るつもりだったが、天候がが回復しないし、ひととおり見たい所は見たので早めに京都に向かい、ちょっと寄り道をすることにした。