モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

駅そば

長野の駅そばは凄い

長電の撮影が終わって長野駅に戻ったのが15時過ぎ、ちょっと遅いが昼飯にしよう。長野に来たのだから、そば以外の選択肢はない。

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駅の東西を結ぶコンコースを歩いていたら、目立ちにくい場所にこじんまりしたそば屋を発見。そば屋なのにカニがマークになっているのは深く考えない。

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窓にメニューの写真が貼ってある。ドンブリの直径に等しい大きさの天ぷらが乗った天ぷらそばが390円。これはコロナ前の水準の値段じゃないか。てんぷらの大きさは多少割引するにしても、本当にこの値段なのかと半信半疑で店内に入った。

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注文して1分ほどで「はい、どうぞ」。おぉぉぉ、これは看板に偽りなし、大きくて分厚く、小海老も入った天ぷらが、その存在感を誇示している。そばは茹で麺だが適度な歯応えもあり、つゆは柔らかな口当たりで最後まで飲み干せる。個人的にはトッピングに擂り胡麻がないことが減点対象になるが、390円という値段はそれを補ってオツリが来る。

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店内にある説明板によれば、ナカジマ会館の創業明治21年、駅そばの営業は昭和25年からとなる。能書きはさておき、今時この値段でこれだけの中身を維持しているのは偉いことだと思う。

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ついでに雑ネタをひとつ。ビジネスホテルのユニットバスについている換気扇は、ゴミなどが詰まってモーターは回っても換気の効果はほとんどないことが多い。7日に泊まったプラザホテル天神も同様だったので、運転会に備えて持っていたピンセットで詰まったゴミをほじくってみた。写真はゴミを取ったあとで、手を当ててもしっかり換気されていることが確認できた。

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これがほじくり出したゴミ。バスタブは掃除しても換気扇はノーマークなのだろう。掃除する人はこれを見て気がつくかな。





立体化工事でホームを移設、東武鉄道春日部駅

古くは奥州街道の宿場町、現代はクレヨンしんちゃんの地元として有名になった春日部は、東武鉄道の伊勢崎線と野田線が交わる交通の要所でもある。地平にあった駅は周辺の踏切をなくすための立体化工事が始まり、その第一段階として5月12日に伊勢崎線上りホームの移設が行われた。

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2016年4月25日に下り3番線から撮影。上り1番線との間に中線があるので、10連も無理なく画面に収まる。

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2023年5月4日撮影。約1年前だが、ホーム移設の準備が始まっている。画面中央の囲いができているあたりはカレー屋があった。

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20142024年5月14日撮影(以下、すべて同じ日に撮影)。旧1番線は使用停止になり、左奥に新しい上り線ホームができている。

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ここでホーム番線を確認しておこう。画面下が東側で、5月11日までは1番線が伊勢崎線上り、3・4番線が同下り、7番線が野田線船橋方面、8番線が同大宮方面だった。欠番があるのはホームがない線路も含めて番号を振っているため。

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1枚目とほぼ同じアングル。上り線は奥の青い建物のあたりから右にカーブして、旧1番線の東側に回り込んでいる。

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4番線の中程から見た野田線ホーム。7番線に到着した春日部止まりが中線に入る。4番線と7番線の間に線路は1本だが、かつては架線柱の位置にもう1本あったのだろう。

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3番線の浅草寄りから。上下線は3両分くらいずれている。右の屋根が新しい上りホーム。

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上り線をリバティが通過。旧上り線の出発信号機は使用停止になっている。

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下り列車に乗り、北春日部寄りの切換え地点を見てみる。右の新線から分岐して大きく曲がっている線路はどこにつながるのだろうか。

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北春日部で折返し、上り列車から見たところ。

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野田線ホームに移動する。大宮寄りは6連がちょうどよく収められる。

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昼間の時間帯なのに4本連続で8000系が来た。幕車が急行で来たのは大当たり。

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本線下りを2連の8000系が通過。亀戸線運用を春日部支所(検車区)に取込む列車で、真っ昼間に
本線を2連で走るのは貴重な存在といえる。

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旧1番線への階段が閉鎖された北部連絡通路。この先(左)、新1・2番線へは少々回り道になる。

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連絡通路から見た上り線。

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新1・2番線の北春日部寄りから。通常は左の2番線から発着する。

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ホ-ム中程から。かつての改札口があったあたりだろうか。

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南部通路を越えた浅草寄り。

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1番線もレールは錆付いていないから、朝方は発着する列車もあるのかも知れない。2番線は欠番を埋めた形になり、3番線以降の番線をずらす必要がない。

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2番線の先端から浅草方向を見たところ。

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東口の改札は北部通路を降りた位置にあり、線路に平行している。

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しんちゃんも健在だが、ずいぶん質素な感じだ。

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こんな看板もある。ただし、東武鉄道が作ったものではない。

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駅前は整然としているが商業施設は少なく、人通りも少ない。

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春日部市だけど、駅周辺の地名は昔の表記である粕壁になっている。行政機関などはほとんどが春日部を使うが、小学校は粕壁(左赤丸)、中学校は春日部(右赤丸)と異なっている。

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西口に見えるイトーヨーカドーはしんちゃんの漫画に合わせ、数年前に看板をサトーココノカドーに変えたことがある。残念ながらその写真は撮っていない。この日は降りなかったが、街としては西口の方が賑わっているようだ。

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春日部駅の隠れた名物がこれ。4・5年前に撮影した時は「らーめん」だけで「東武」の文字は入っていなかった。高架化工事でホームが移設になれば恐らく閉店になるだろうから、その前に一度は食べておこう。

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基本は醤油ラーメンと塩ラーメンで、トッピングに天ぷらとかコロッケがあるのが特徴。

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コロッケラーメンを頼んだ。ラーメン600円にコロッケ140円の計740円。昭和の時代の中華そばという味で、チャーシューの大きさは良心的だが、740円という値段なら日高屋を選ぶ。まぁ、話のタネに一度食べれば十分だ。

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帰りに上り列車の最後部から撮った切換え地点。今後は旧上りホームに伊勢崎線下り、伊勢崎線下りに野田線を移し、空いた野田線のスペースから高架橋を建ててゆき、完成時には伊勢崎線、野田線とも2面4線ずつになる。

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急行を越谷で降り、各停を待つ間にスペーシアXが通過。

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新田で200系の「りょうもう」を狙うつもりだったが、蒲生あたりで抜かれてしまった。あと1時間待つと帰宅時間が遅くなるので、数本撮って引き上げる。

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JRや私鉄でも駅の時刻表を撤去する例が多いが、東武は今のところそのつもりはないらしい。これは今後も維持して欲しい。スマホでは1本ずつの細かい時刻がわかるけど、全体像が見えないのは不便なのだ。



水元公園に行ってみた

長年都民をやっているが、山手線の西側に住んでいると反対側の江戸川区や葛飾区にはほとんど縁がない。だからといってその地域に興味、関心がないわけではなく、機会があれば一度は行ってみたいと思っている場所はいくつかある。葛飾区にある水元公園もそのひとつで、都庁の観光コーナーでパンフレットを集めて予備知識をつけ、先週の10日に出かけてみた。

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最寄り駅は常磐線の金町。これは北口で、位置関係から水元公園を経由するバスはこちらから出ていると思っていたら、なんと乗るべきバスは南口からの発着だった。

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これが公園の案内図。バスは岩槻街道を通り、図の真ん中からやや右の内溜の下あたりに水元公園というバス停車がある。しかし、見落としのないよう端から回りたいのでここでは降りず、図の左下にある水元かわせみの里に近い水元5丁目まで乗る。

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バスはこの先の丁字路を右折し、大場川を渡ると埼玉県三郷市に入る。東京都のシルバーパスが効くのはここまでで、この先は別運賃になると何度もアナウンスされていた。

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10:56、バスと同じ道を数分歩き、公園の入口に到着。入園は無料。右に少し色褪せた案内板があるだけで、ここから出入りする人は少ないようだ。

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このあたりが水元かわせみの里なのだが、それらしき鳥の姿はまったく見えない。

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こういう観察台は園内に何箇所かあった。

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小合溜と呼ばれる水路の水位を調節するための閘門橋。明治42(1909)年に完成し、区の登録有形文化財に指定されている。

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左は木立を隔てて大場川が並行し、その対岸(埼玉県側)は住宅が広がる。水は僅かな流れがあり、釣り糸を垂れる人も見受けられる。

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睡蓮の葉の上では糸トンボが交尾中。

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せせらぎ広場付近。子供の集団は小学校の遠足らしい。ここまででほぼ1時間歩いた。

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このあたりが一番水路の幅が広い。対岸(左)は埼玉県立みさと公園になる。赤丸が水元大橋。

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水元大橋の近くにメインゲートがある。公園は区立ではなく都立なんだ。その先は噴水広場なのだが、噴水は出ていなかった。水元公園のバス停からからここまでは内溜に沿って7・8分歩く。

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小合溜(外溜)に対してこちらは内溜と呼ばれ、釣り人で賑わっている。遠くにスカイツリーが見えるじゃないか。

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公園に沿った道は水元さくら堤と呼ばれる。

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公園のシンボル(らしい)水元大橋。

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はなしょうぶ園近くの水路。鷺が釣り人の近くで逃げないのが不思議に思えるが、どうやらコイツは自分で魚を捕らず、オジサンが釣った魚をくれるのを待っているらしい。その方が楽だということを学習したようだ。

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鷺は水路のあちこちで見かけた。そんなに魚がいそうにない狭い水路でも、釣りをしている人は多い。それぞれ自分の場所が決まっているのだろう。

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水鳥を撮影する人も多い。このオジサンはレンズに迷彩色のカバーをかけ、かなり本格的な装備だ。

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はなしょうぶはまだ時期が早く、咲き始めているのはこの一画だけだった。

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蓮もあちこちに群生している。葉で水面が見えないから、思わず足を踏み出しそうになる。

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花のアップ。

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小合溜の東端で埼玉県側に渡れる。せっかくだからみさと公園も見ておこう。

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水元公園は釣りの制限はないが、こちらは特定の場所を除き禁止されている。歩き始めて2時間経過。

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再び東京都に戻る。金魚を見てみるか。

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これは銀魚という金魚。

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カキツバタは盛りを少し過ぎた感じ。素人にはアヤメ、カキツバタ、ハナショウブの違いがよくわからない。

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13:29、やっと東側のゲートまで来た。先ほどから電車の音がよく聞こえる。地図を見ると松戸が近いようだ。さらに江戸川まで歩こうかと思ったが、腹も減ったのでバスに乗り、金町駅に戻る。

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東金町5丁目のバス停近くの家だが、屋上への階段(梯子か)が凄い。

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金町駅ホームのそば処で昼食とする。今時、かき揚げそば440円、桜エビ天そば430円など、メニューはすべて400円台というのは良心的か。

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桜エビ天そば。そばは茹で置きだから注文して1分後には出てくる。430円という値段を考えればそれなりにうまい。

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帰りは北千住で上野東京ラインに乗り換え。ここのそば処もメニューと値段は同じで、金町とは同じ系列の店であることがわかった。




街そば 2題

最近は駅そばをひととおり体験したので、街中にあっても店の構えや内容、値段は駅そばと同様の、いわゆる「街そば」に手を広げています。従って「駅そば」のカテゴリーには今後「街そば」も含められます。

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ということで1店目は新宿西口、ヨドバシカメラ マルチメディア館の南向かいにある「かのや」。ここは一度、そばで紹介したことがあり、ぬか屋さんからぜひうどんも味わってみるようにというアドバイスをいただいていた。なのでタイトルは街そばだが、今回はうどんを注文してみた。

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ちくわ天うどん、460円也。自家製麺を謳ううどんは見てのとおりかなり太めで、箸では切れないくらい固い。ちくわは丸々1本だがしぶそばのよりは少し小さい。つゆはうどんだと関西風になるけど、関東風のそばつゆに変更もできる。太いうどんは腹持ちもよく、癖のないつゆは最後まで飲み干せる。値段相応の満足感はあり、個人的にはそばで関西風のつゆにしてみたい。

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新橋駅の東口(ゆりかもめの乗り場がある方)にある新橋駅前ビル1号館、ここの地下1階は狭い間口の飲食店や1杯飲み屋が軒を連ねるオジサン達の聖地。

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その北寄り奥、大鰻丼と書かれたとなり。

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立食いそばの「おくとね」がある。店の前にも食材のケースが無造作に置かれ、一見した限りでは積極的に客を呼込もうという雰囲気の店構えではない。しかし、14時過ぎでも客は切れ目なしだし、ネットではなかなかの評判なので、外れてもダメモトの気分で入ってみた。
注文したのは420円のちくわ天そば。なにせ立ち席だけでテーブルも狭いので、そばの写真は撮れなかった。で、中身はといえばこれが大当たり。そばはそこそこの歯応えがあり、つゆはほとんど醤油の色がなく、鳥ガラ系のコクが感じられる。欲をいえば座ってゆっくり味わいたいところだが、そんなところに金をかけないから、この値段と味を維持できるのだろう。狭い厨房には4人が入り、注文をてきぱきと捌いている。客も大半は常連のようで、券売機で迷うこともなく、さっさと食べて引き上げる。これこそ立ち食いそばの究極の姿なのだと納得し、店を後にした。

おくとね、恐らく漢字にすれば奥利根なんだろうけど、昔、中央線~八高線~上越線という経路で新宿~水上を結ぶ「奥利根」という準急があった。気動車の急行「アルプス」の付属編成で、中央線内も2連の単独運転だったが利用率は芳しくなく、通年から土休日運転になり、数年で姿を消した。

駅そばの王道? 品川駅の常盤軒

首都圏の駅そばは系列化が進むなか、今でも地元企業が頑張っている店があります。柏の弥生軒東神奈川の日栄軒、品川の常盤軒は首都圏の駅そば御三家ともいわれ、これを制覇しないと駅そばは語れないのです。
 もちろん私もこの3店の存在は知っています。日栄軒はだいぶ前に食べた覚えがありますが、特にうまかったという印象はない、ごく普通の駅そばでした。弥生軒はつい最近、関鉄竜ヶ崎線の帰りに通過したけど、まだ試食する機会に恵まれていません。常盤軒は何度もその前を通っているけど、直感的にそれほどうまそうとは思えず、まだ足を踏み入れていなかったのです。
 去る25日、新橋近辺をうろついていて気がついたら14時過ぎ。改札を入ってしまったから空腹を満たす選択肢は駅そばしかありません。ならば品川回りで常盤軒を試食してみよう。

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品川の山手線ホーム、今は外回りが京浜東北線北行と一緒になったので、内回りでしか利用できない。見てのとおりテーブル席はなく、定員は8人くらい。オリジナルメニューとして深川めしがある。

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お薦めとあるコロッケそばを注文。500円は今時の妥当な線か。無料トッピングに擂り胡麻があったので、これでもかと振りかけた。つゆは関西人が見れば「もろ、醤油じゃないか」という深い色合い。実際には見た目ほど濃くはなく、全部飲み干せた。そばもかなり黒いが、ごく普通の茹麺だからそんなに歯応えはない。コロッケはかなり衣が厚く、つゆを吸ってもほぐれなかった。
 ということで、総合的にはよくも悪くも昭和の時代の駅そばというところ。栄養バランスを考えれば、20円プラスのちくわ天にした方がよかったかも知れない。

*本日(27日)の夜から関西方面への旅に出ます。帰宅は30日の夜。それまでこちらは放置されます。

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明日(28日)は富山なんだけど、低気圧が来ていて天気予報は雨、時々曇り。まぁ、台風ではないからなんとかなるだろう。 
プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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