モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

鉄道関連

発売中の月刊誌から(PR版)

毎月20日は鉄道関係の月刊誌の発売日。以前は数日前から書店を覗いたりしていたけど、最近は22日くらいになっても慌てず騒がずで「そういえば新しい号が出てるかな」と思い出すくらいになっている。物書きの端くれがこんな状態でいいのかという突っ込みはさておき、今回は久しぶりで真面目に仕事をしていることをPRしておきたい。

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私が関わったのはこの2誌。同じ日の発売なのに「鉄道ファン」は2月号、「とれいん」は1月号になっている。値段は前者が1400円(特別定価)、後者が2290円。

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鉄道ファンではこの記事を担当。過去に2度、手がけたテーマで、今年の9月に「2回目から10年たったからもう一度書けないか」とお声がかかり、とれいんの執筆と重なるのだがなんとか2/3くらいを書き上げた。こういう重箱の隅を突くような記事を書く変態は私くらいしかいないのだろう。16社が対象になるので、このペースだと5回以上の連載になりそうだ。

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とれいんは毎年1月号が私鉄特集で、もう10年くらい前から昔話と古い写真を披露している。今年のテーマが東急電鉄であることは夏前から知らされていたから、9月に入ると資料集めなどの準備を始めた。これなら楽勝と構えていたら鉄道ファンからもお声がかかったので、10月、11月はかなり真面目に働くことになった。大きなテーマは日比谷線との直通運転開始、田園都市線の長津田延長開業、玉電(玉川線と砧線)の廃止として、学生の頃に撮った写真が役に立っている。

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改めてネガを確認したら、1本がビネガーシンドロームでかなり危ない状態になっていた。

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カラーもコダクロームはなんとか使い物になった。旧型の2色塗りもかなり忠実に再現されていると思う。このほか、駅名とかしぶそばも取上げている。

ということで興味のある方は書店で現物に目を通し、お買い上げいただきますよう、切にお願い申し上げます。


佐久穂町の運転会の前日、碓氷峠鉄道文化むらに立寄る

南佐久郡佐久穂町の運転会の前日、昨年の11月は上田電鉄、今年の6月は長野電鉄まで遠征したけど、今回は横川の碓氷峠鉄道文化むらに立ち寄ってみることにした。ここはオープンして間もない頃に一度訪れているが、もう四半世紀以上前のことだから、記憶はだいぶ薄れている。

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赤羽8:42発の快速アーバンに乗る。9月の上信電鉄の時と同じ列車だ。高崎は10:12着。

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高崎10:22発の横川行きは211系の4連。右が高崎まで乗ってきたE231系。

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横川10:57着。その昔、183系の特急「あさま」で峠越えしたことがある。

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横川といったら昔も今もこれだろう。取り敢えずは見るだけ。

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元ラックレールのドブ板も健在。これも貴重な産業遺産なんだけど、気付く人はほとんどいない。

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駅横から見た文化むら。ホーム横の保線用側線からレールがつながっている。右にトロッコ列車と体験運転用のEF63が停車している。

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ゲートを入るとすぐ目に付くクハ189は綺麗になっていた。建屋の中にはEF63、EF62、ED42が収められている。

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EF63の運転台。上段のメーターの右3個は電流計で、三重連の個々の機関車の電流を監視できる。

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その奥にEF62。左にもEF63が1両いたようだ。

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EF62の運転台。電流計は2個でパネルのレイアウトも違う。ブレーキ弁とマスコンがあるので、座るとほとんど体を動かす余地がない。

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奥にはED42がいた。最初に来たときは屋外展示だったような気がする。レンズは24mm相当でギリギリ収まる。

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集電靴、地下鉄の上面接触式に対し、アプト区間は下面接触式だった。

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ラックレールと噛合う歯車。

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奥の屋外展示スペースに移動する途中で汽笛が聞こえ、あぷとくんがゆっくりと走ってきた。610mmゲージで1周約800m。ほぼ30分ごとに運転されている。

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展示スペースの案内図に表示されているのは24両、ここがオープンした頃、高崎局のお座敷客車はまだ現役だったと思う。以下、写真はこの図の上から順に並べている。
*この図は少し大きめに拡大できます。

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DD51 1。試作車で前面の庇がない。

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キロ58から改造されたキニ58 1。常磐線でブッ飛んでいた。見てのとおり、かなり危機的な状態になっている。

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キハ35 901。

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DD53 1と除雪ユニット。明かり取り窓が一部破損している。

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ソ300は全景を撮っていなかった。反対側の台車はだいぶ錆ついていた。

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D51 96。通称「なめくじ」というやつ。

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マイネ40 11。当初は進駐軍用だった1等寝台車。

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スニ30 8。ダブルルーフだけどベンチレーターがない。

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キハ20 467。

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EF80 63。常磐線用で1台車1モーター。後期形で台車に引張棒が付いている。

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EF59 1。だいぶ色褪せしているな。

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EF60 501。かなり綺麗だけど真ん中の窓の部分はパテが溶けたのか。

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EF65 520(F形)は補修の真っ最中。

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かなり広いから全景を写すのは無理。

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EF63 1、ナハフ11 1、EF62 1。EF62、EF63とも新製当初は茶色だった。

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ナハフ11 1。車号標記の数字が少し大きすぎるような気がする。

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EF53 2。原型のEF53で、芝浦と汽車会社の銘板が付いている。左のオハユニ61 107は補修中。

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EF15 165。午後になればもう少しまともに撮れそう。

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EF58 172も補修作業の真っ最中。前寄りのパンタは取外されている。

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オハネ12 29。状態はよいけど撮りにくい。

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ハネは両側を撮っておかないといかん。

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オシ17 2055。最後は訓練車に改造されていたようで、右側のエンドには機関車のマスコンが設置されている。食堂としての備品はない。

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EF30 20。これも撮りにくい位置にいる。

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EF70 1001。う~ん、早く手を打ってくれぇ。

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お座敷客車。これは「くつろぎ」だったかな。

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スロフ12 822は車内に入れる。

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一番奥にもEF63と189系が置かれている。ガイドマップによればこのEF63は体験運転用の現役のようだ。運転用線路(旧本線)と臨時駐車場の間で車両には近づけない。

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ゲートを入って左にある鉄道資料館を見てみる。1階のレイアウトは毎時30分から約20分のデモ運転が行われる。

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189系にEF63が連結される。よく見ると連結器はベーカーだ。手前にあるカメラで撮影した映像がディスプレイで大写しされる。

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めがね橋の新旧が再現されている。旧線を行くEC40。

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ED42に押上げられるキハ82系。ブレブレなので感度を上げる。

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新線を行く「あさま」。

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ホームの反対側に到着してEF63を解放。ベーカーの解放ランプが僅かに見える。

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2階はいろいろな資料を展示している。GゲージくらいのED42は木製。

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屋上にも出られる。お子様向けの乗りものは営業上から必要なのだろう。

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ゲートの先に横川駅が見える。

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体験運転のEF63が動き出したので、下ってくるところを待構える。やってみたい気もするが、学科講習30,000円、実技講習7,000円は手が出ない。
ゆっくりペースでもほぼ2時間でひととおり見終わった。貴重な車両も屋外展示でだいぶ痛んでいるのが残念なところ。これだけの両数があると毎年数両くらいの補修ペースでは間に合わないのだろう。入園料700円は今の時代に安すぎるくらいで、1000円でも高くはないと思う。


行ってきました、パルテノン多摩

本日(5日)の朝方、自宅近くの早稲田通りでクマゼミの鳴き声を聞いた。すでに4・5年前から有明では確認している。東京にいながら大阪にいるような気分が味わえるようになったのも、地球温暖化に起因していると思うとなんとなく複雑な気分だ。

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朝方は薄雲がかかっていた先週の2日、京王線に乗って着いたのはここ。

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となり(南側)からは小田急が発着。

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小田急と京王を跨いで多摩都市モノレールも走る。

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某テーマパークの最寄駅だから、時計は特別仕様になっている。

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少し電車を眺めていたら、デビュー40周年の看板付きの7000系が来た。昨日撮影したのとはデザインが異なり、こちらは少しおとなしめ。各停の橋本行きになっているが、新宿発時点では特急の京王多摩センター行きで、ここから先が各停になる。

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新宿寄りも同じデザインだった。2日で2種類、それもほとんど待たずに撮れたのは幸運。

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駅の南側(小田急側)に出る。

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これでもかのキティ尽くし。

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マンホールの蓋もキティだ。

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駅を背にして目的地へは直進約300m。グリコ一粒で駆け抜けられる。

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本家のギリシャにもこんな名前の通りはないだろう。

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途中で交差する道が尋常ではない雰囲気、と思ったらこの奥がサンリオピューロランドだった。

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パルテノン多摩に到着。左右の建物は階段の下でつながっている。本家のパルテノン神殿が建つアテナイの丘に地形が似ているというのが、パルテノンを名乗る由来だとか。

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前振りが長すぎたけど、これを見るために多摩センターまでやって来たのだ。

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会場は向かって右の西館。

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入場無料だから特にゲートはない。左にニュータウン開発の写真や関係書類など、右に小田急と京王の鉄道模型が展示されている。

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航空写真で見れば半世紀の移り変わりが一目瞭然。下が古い方、上がほぼ最近で、左の写真は多摩センター駅の南側から撮ったもの。

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京王電鉄の模型はプラレールとNゲージ。

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手前から2列目、2010系が2M4Tの6連になっている。よく見ると戸袋窓が1枚ガラスだし、京急1000形のキットを改造したのかも知れない。

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小田急はHOがOER3001さまの作品。写真も大部分を提供されている。

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手前が特急時代の1700形と初代4000形、奥が2100形と9000形、右のケースの奥に3000形のワイドドア編成が見えている。平日なので人が少なく、となりのシアタールームでニュータウン造成の記録映画を小一時間ほど見たが、4階で関連の鉄道写真が展示されているのは帰宅してから気がついた。

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外に出たら陽が射して猛烈に暑い。建物の奥にある公園を歩こうかと思ったけど、木陰に入る前にぶっ倒れそうなので止めておいた。池の水は写真だとそこそこ綺麗だが、実際はだいぶ澱んでいる。
13時を回り腹も減ってきたので、久しぶりに箱根そばで昼食として帰宅。



これ、結構おもろいで

工作多忙につき、前回同様の一発芸的ネタで回数稼ぎです。

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関西で放映されているテレビ番組で、私はたまたまユーチューブで見つけた。タイトルどおり、古い1枚の写真から「ここはどこ?」と街中を尋ね回るという内容で、かなりの割合で鉄道関連の写真が出てくる。

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この回は新幹線の鳥飼車両基地だった。
https://youtu.be/JeisCWO5naM
最後は「あぁ、この場所や」と写真を1枚撮って終わりというスタイル。道行く人に話しかける遣り取りがいかにも関西の軽妙なノリで、特に商店街のオバチャンなんかは下手なタレントそこのけのボケや突っ込みを噛ませてくれるのがおもしろい。

蔵重信隆写真展 in 町田

聞き覚えのない名前だが、「昭和の鉄道風景ー蒸機機関車の走っていたころ」というサブタイトルからおおよその内容は想像できます。紹介されているとれいんスタッフのブログから、場所は町田市の薬師池公園内にある町田市フォトサロンで、町田駅からバス利用となるらしい。施設のHPで場所を確認し、バスは日中でも1時間に4本あることを確認したので、昨日(1月31日)、出かけてみました。

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新宿から小田急の快速急行に乗り、32分ほどで町田に到着。駅はホームドア取り付け工事の真っ最中だった。エスカレーターは小田急デパート直結なので、外に出るには階段を降りなければならない。

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小田原寄りの北側にバスターミナルがある。町田は東京都だけどバスは神奈中の天下で、都バスの姿はない。バス会社はどこでも構わないけど、薬師池を通る町53と町55系統が発着する21番乗り場はここではなくPOPビル前のようだ。といわれたって余所者にはPOPビルがどこにあるのかわからん。

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案内板の隅っこを見て21・22番乗り場は新宿寄り踏切から北側(上り線側)の道路上であることがわかった。これは踏切を背にしたところで、バスが止まっているのは降車場、乗り場はさらにバス2台分くらい先になる。

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やっと21番乗り場に到達。きっちり15分ごとの発車で、毎時1本が町53系統の鶴川駅前行き、3本が町55系統の野津田車庫前行きになる。神奈中バスは大学の1・2年でお世話になったな。

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20分ほどで薬師池に到着。運賃は290円だった。

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バスを降りたらそのまま進行方向に歩く。道は鎌倉街道で周囲は里山の雰囲気が残る。この先に裏門という表示があったが、それは無視してさらに進む。

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数分歩いて右側にこんな施設があった。ここは有料のようだ。

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左下に池が見える。薬師池に間違いないだろう。

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町田市フォトサロンが見えてきた。公園の入口はこのすぐ先。

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公園の案内。

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案内図。南北に細長い地形でかなり起伏に富んでいる。

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公園は年中無休だが、フォトサロンは火曜日が休館になる。

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お目当ての写真展は2階。表題のように鉄道風景が主体なので、C62重連のニセコだとか、布原の三重連といった定番の写真はない。撮影中のスナップ写真を見ると、三脚2本にそれぞれマミヤのC3と思われる2眼レフを2台ずつ乗せている。まだクルマをメインに使える時代ではないから、かなりの体力勝負だったことだろう。

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写真展を見たあとは園内を散策してみる。ここは一番北側のハス池で、今はただのドロ沼。見頃は7・8月になる。

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池は天然の湧き水のようだが、魚の姿は確認できなかった。

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池の中央部を横断する太鼓橋。

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市内から移設された古民家もある。

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その説明文。

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室内は質素な造り。雨戸を開けると廊下は吹き抜けになる。

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西側の小高い所に薬師堂がある。画面中央の大木を除けると、正面から太陽でハレーションを起こしてしまう。

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結構高低差があるので、ここまで来る人は少ない。

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さらに裏手を上ると四季の杜西園に出る。このほかにもに南園とかダリア園とかもあるようで、全部を見て回ったら数万歩は歩くことになるだろう。

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鶴川に出るバスは少ないので町田に戻る。バスを降りたら新宿寄り踏切を渡る。引上げ線にいる列車は町田発の小田原行き急行になる。

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JRの原町田駅が小田急寄りに移転してからは、西口が賑わっているが、それ以前は新宿寄りのこの道がメインストリートだった。大学時代、町田に下宿している同級生も多く、四畳半で徹夜麻雀をしたこともあった。本屋の久美堂本店はその頃からある老舗で、鉄道関係書籍も充実している。

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その頃の改札口はここだけだった。右が駅への入口で、降りるとデパートの中を歩き、改札口は少し遠くになっている。顔みたいな小田急デパートのマーク。まだ残っていたんだ。

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逆光を承知で上りホームから1枚。急行小田原行きといっても新松田からは各駅停車なので、通過駅は小田急相模原、相武台前、座間、厚木の4駅のみ。区間急行に改称した方がよさそうだ。

最後に、これから写真展を見に行こうという方への注意。
・写真展は2月12日までで火曜日は休館
・バスは21番乗り場から野津田車庫前行きか鶴川駅前に行きに乗り、薬師池下車。
・21番乗り場はバスセンターではなく、新宿寄り踏切の北側、町田街道上にある。
プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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