モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

南海電気鉄道

確かに似てる

南海電気鉄道の羽車マークについて、ぬか屋さんから「よく似ているのがある」と画像を送っていただいた。

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東欧のスロバキア、ブラチシラバ中央駅の屋根に乗っているそうで、城の屋根についているシャチホコのような役割なのだろう。車輪(というよりプーリーみたいだが)の両側に翼がついているのは速さの象徴というところなのか。

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これは昭和47年までの南海電車に付いていた社章で、車輪と翼を組み合わせる発想は同じだ。南海の前身である阪堺鉄道が開業間もない頃、ドイツから輸入した客車の特別室のカーテンに羽車のマークがついていて、速さのイメージにぴったりとして会社のマークに採用された。当初は車輪が右向きで、南海鉄道になってから左向きに改められたとされている。

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車両からは消えた羽車も、なんば駅のホームへの出入り口となる赤丸の部分に現存している。

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日本建築でいえば欄間部分になる。車輪が正面向きなのはスロバキアと同じだ。毎日ここを通る人は慣れっこになっているから、わざわざ立ち止まって写真を撮っているのは私だけだった。

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これも関西では有名なローカルブランド。以前は関西食品だったが、今はハグルマが社名になっている。その昔、社長が南海の社長と親交があった縁で、名前とマークの使用が認められているという。かつては石津川に工場があったことから、今も南海の駅ではよくこの広告を見かける。


南海と泉北、同じようで同じではない

2025年4月、関東と関西で鉄道会社の合併があった。関東では新京成電鉄が京成電鉄に、関西では泉北高速鉄道が南海電気鉄道に吸収される形で1本化されたのは周知のとおりで、車両の塗色変更なども着々と進んでいるようだ。京成電鉄はいつでも行けるはずだが、このところの暑さで出足をそがれている。南海だってその気になれば夜行日帰りもできるけど、今年はほかに行きたい所もあるので、関西行きは万博が終わってからにしようと思っていたら、シグ鉄さんに先を越されてしまった。泉北の車両はひととおり撮影しているから焦ることはなかろう、というのは負け犬の遠吠えになるので、ここはちょっと視点を変えて、南海と泉北の同じようで同じでないところ(合併後は同じになるのだろうけど)を突っ込んでみよう。

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旧泉北の車両にも南海のロゴがついたそうだけど、南海といったらやはりこれだろう。ハグルマソースのマークと思っている人、ちゃうちゃう、こちらが元祖なのだ。

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というところで本題に入る。泉北線内でしか見られない行き先で、泉北の車両は百舌鳥が仮名書き。

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南海の車両は狭いスペースに漢字で収めている。

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難波は南海も泉北も仮名書き。大阪なんば にはならないようだ。

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和泉中央行きの場合、南海は泉北の文字が入る。

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泉北は余計な文字なし。側面にローマ字表記がないが、10年前の撮影なので現在は変わっているかも知れない。合併で南海の流儀に統一されると思うが、泉北の文字は残るのだろうか。

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南海は7000系の廃車補充として2013年に泉北の3000系を譲り受けている。前面窓上には泉北のロゴと車号を外してネジ穴を埋めた跡が確認できる。

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泉か和泉なのか。和銅何年だかに国名を2文字にせぇというお触れが出て和泉になったそうだが、現在も両者が混在している。これと泉佐野は市名になっているので、南海の駅名も和は付かない。

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南海で和が付くのはこの和泉大宮だけ。ローマ字表記はIZUMIとOMIYAがハイフンで区切られている。所在地は岸和田市で大宮という地名はないが、近くに大宮を冠した学校がある。
 以上、回数稼ぎの便乗ネタなので、中途半端なのはご容赦。


南海、スッピンのステンレスカー

南海電鉄の6000系トップナンバーが還暦祝い?でスッピンになっています。9月に関西合運に参加した途中でちらっと見ましたが、考えてみれば関電工のトラックみたいな帯付きになったのは割りと最近のことで、探せば昔の写真は出てくるはずです。

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カラーで一番古いのがこれ。1968年3月、まだ地平だった天下茶屋のホームから撮っている。ハーフ判なので画質が悪いのは致し方ない。3連から4連になり始めた頃で、3両目にクハが入っている。この車両が登場した頃、関西ではステンレスカーが珍しく、「南海は金がないから、電車の色塗るのまでケチっている」と本気で思っている人もいたとか。

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以下は2000年3月、新今宮で撮影したもの。6100系で当然ながら冷房化されている。

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東急っぽい顔付きになった6200系。

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6連の難波寄り4両がスッピン。

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こちらは後ろの2両がスッピン。前面に車号が入っている。

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9000系は伝統を守った緑帯がオリジナル。

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ステンレスではないけど、オマケで7100系のオリジナル色。

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参考写真は関電工のトラック。最近は名前が関電パワーテクノに変わっている。
プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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