モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

近畿日本鉄道

近鉄京都駅、脱線の原因を考えてみる

近鉄京都駅で発生した脱線事故、マスコミでは特殊な配線であることが取り沙汰されている。原因究明はその方面の専門家に任せるとして、私も素人なりに「なぜ脱線したのか」を考えてみた。

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これは両渡り線(シーサスクロッシング)の略図。左が一般的な直線にに組み込まれたもの、右が近鉄京都駅で、カーブのに区間にかなり無理してポイントとクロスを入れたように見える。しかし、左の配線ではどの方向からでもSカーブを通過することになる。Sカーブが脱線などのトラブルの原因になりやすいことは、模型を運転したことがある人なら身に染みていると思う。一方、右の渡り線はカーブポイントで無理をしているようだけど、どの方向からもSカーブは発生しない。近鉄の場合、カーブポイントもかなり番数が大きく、内側に入るカーブもそんなに無理やりひん曲げたようには見えない。

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問題は真ん中のクロス。実物はカーブしているが、概念図として見ていただきたい。クロスの中央の部分は角度が急であれば可動部分はない。しかし、角度が緩いと異線進入の恐れがあるので、角度がX°以下の場合は可動式にするという規定がある。図の赤線の部分が両端のポイントと連動して動き、所定の進路を構成するわけだが、この部分が温度によって伸びると面倒なことになる。東京メトロの中野駅では可動レールの伸びを抑えるため、夏の期間はミストを吹き付けているくらいだ。ただ、事故が起きたのは早朝だから、気温の上昇でレールが伸びたとは考えにくい。模型ではこの部分が可動式になっている製品はなく、蒸機の先輪があらぬ方向に進むことは何度か経験している。

近鉄A
この写真はニュース記事から拝借した。左が京都駅で列車は矢印の方向に進む。〇の位置がほぼクロスの真ん中、可動レールの先端あたりになる。写真をみる限りでは1両目と2両目はクロスを正常に渡っているようで、問題は3両目。先頭寄り台車が上り線(右側の線路)の方に向いていて、2両目の後部台車はそれに引っ張られて脱線したように思える。原因としては列車が進行中にクロスの可動レールが誤作動したか、転換が最初から不完全だったことなどが考えられる。さらに脱線した3両目はサハなので軽く浮き上がりやすいというハンディはある。渡り線を通過中に力行したとしても、VVVF車だからそんなに急激な引張力の変化はないし、Sカーブではないから連結器の水平方向の座屈も起こりにくい。8A系の台車は在来の形式で使用されているのと同じ構造だし、すでに同じ場所を1年以上走っているので、線路との相性が悪いからとは考えにくい。もちろん原因はひとつではなく、いろいろな要素が悪い方に競合した結果なのだと思う。




近鉄8A系に初乗り

嵐電の西院車庫を覗いて時間は13時。次の目的である近鉄に乗るには京都駅まで移動しなければならない。OER3001さまのご指摘にもあるように「鉄」なら阪急と市営地下鉄をに乗り継ぐルートになるところだが、阪急の烏丸と地下鉄の四条は少し距離があるし、ちょい乗りで初乗り運賃を2度払うのもアホらしいので、乗り換えなしのバスを使う。バスは西大路通り~七条通り~烏丸通りと四条通り~烏丸通りの2ルートがある。道が碁盤の目になっている京都市街だからどちらに乗っても距離に大差はなく、前者の202系統に乗った。このバス、特に遅れているわけでもないのに、発車したらアクセル全開で乗用車と同じ流れに乗っている。おかげで20分くらいで京都駅に到着した。

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京都駅の自由通路は人で溢れている。ラッシュ時と違って動きがバラバラだから歩きにくい。この先の右に近鉄京都線の改札がある。京都から奈良に行くのに近鉄は京都線、JRは奈良線だし、近鉄で奈良線といったら大阪~奈良間の路線になるのがややこしい。

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停車している急行の前4両が8A系だった。昨年9月に撮影はしているが、乗るのは今回が初めてになる。運転室仕切りはご覧のとおり、小田急の9000形みたいだ。こんなところに立たんでおとなしく座っとれ、ということか。

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これが「やさしば」。確かに大きい荷物を持っている時には便利そうだ。

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駅撮りに向きそうな駅をロケハンして新田辺で降りる。早速8600系が来たけど、普通はほとんどが急行退避で副本線に入るから、少々苦しいアングルになる。

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「あをによし」は2度目の対面だけどいずれも後追い。

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1026系の急行。近鉄の一般車で6連固定は少なく、ほとんどが奈良線系統の形式になる。

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地下鉄乗り入れ用の3220系。3本のみの少数派だ。

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8A系は数本待てばやってくる状態。空は雲が出てきて、ちょうどその陰に入ってしまった。

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京都市営の10系が来たけど、8Aに被られた。

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地下鉄乗り入れ列車はここで折り返す。引き上げ線を本線の外側に置くのは近鉄のお家芸。

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地下鉄乗り入れ用の3000系。8連を想定した形式になっているけど、今のところ8連になる気配はない。

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8A系の方向幕。種別、行き先が平仮名表示になるのは珍しい。

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急行の後ろ4両が丸屋根車体。

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残り少なくなった8600系だから条件が悪くても撮っておく。

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折り返してきた京都市営10系の車内。10年くらい前に国際会館まで乗ったことがある。15時を回ったので撮影を切り上げ、大和西大寺に向かおうと反対ホームに移ったら「あをによし」が通過していった。

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急行に乗ると宮津を過ぎたあたりからJR学研都市線と並走する。大和西大寺から奈良線で大阪に向かい、河内永和でおおさか東線に乗り換えるつもりだったが、それより新祝園でJR学研都市線に乗り換えた方が早そうだ。JRの祝園と近鉄の新祝園とは連絡橋で結ばれている。タイミングよく5分ほどで快速が来た。

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車両は321系、まだこのあたりはガラガラだ。

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同志社前、松井山手、河内磐船とどんどん乗ってくる。地図を見ると学研都市線はかなり北に大回りしているのに気付いた。これなら真っすぐな近鉄の方が早かったかなと思うが、乗り換え駅の河内永和は急行系統が止まらないし、鶴橋から環状線で大阪乗り換えはもっと時間がかかりそうだから、これが正解なのだろう。

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祝園からはスイカで乗ったので、新大阪の新幹線改札口ではまずその分を精算し、広島からの乗車券と新幹線の自由席特急券を提示する。これには入鋏スタンプを押し「この先、機械は通さないでください」といわれた。

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新架線は17:00発の「のぞみ268号」を予定していたが、始発で1本前の「のぞみ456号」に乗れた。ただし2人掛けのE席に空きはなく、3人掛けのA席に座った。めったにA席には座らないから、車窓の景色が新鮮に感じる。それにしても最近は東海道新幹線も荷物棚に大きなキャリーケースなどが目立つ。昔の東北方面の列車みたいだ。

1988年3月、関西の鉄道乗り歩き(その1)

1988年といったら昭和の末期、関西へ乗り鉄に出かけた時のネガカラーが3本残っている。かなりあちこちを飛び回っているので、1回目は近鉄を主体にまとめてみた。

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いきなり近鉄とは関係ない画像だが、これは2日目の夕方だと思う。神戸市営地下鉄の終点まで行ってみた。地下鉄といっても末端は地上を走る。西神中央の駅舎はステンドグラスで飾られて目を見張るばかりなのだが、周囲はまだ開発途上で本当にここも神戸市内なのかと疑う田園風景が展開していた。

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以下は3日目(だと思う)。これは近鉄けいはんな線7000系の車内。

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生駒で地下鉄車両を撮る。このアングルは今も変わっていない。30系は最も両数が多い形式だった。

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近鉄8600系と並ぶ。空が黄色くなっているのは補正しきれないが、車両の色はかなり正確に再現されていると思う。

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50系は谷町線、中央線、千日前線で健在。総両数は10系より多かった。地下鉄の冷房車は10系(御堂筋線)と20系(中央線)だけだった。

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近鉄7000系は冷房付き。

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次に写っているのはJR関西本線の王寺。近鉄生駒線で移動したのだろう。春日塗の113系快速。

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103系。

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クハ103-2502。モハ102を電装解除して先頭車化したもので、右端のドア脇にモーター冷却風取り入れ用のルーバーが残る。

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ダイヤ改正の看板付き。

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以下は近鉄大阪線の高安。王寺から環状線の鶴橋経由で戻ったようだ。

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1400系の急行。

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高安止まりの普通は2430系の6連。この時代の一般車は車体裾にもマルーンが入っている。

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12200系の鳥羽行き特急。羽根付きの特急マークが決まっている。

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30000系の回送が到着。このコマはだいぶカラーバランスが崩れ、どう修正しても色かぶりが抜けない。

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*追加
ビスタの次のコマがこれ。

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VVVF車ブツ6の普通。

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2800系の3連。榛原行きの準急は3連が標準のようだ。

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2610系の宇治山田行き急行。2026年春の改正でデータイムに青山町以遠の急行はなくなったが、2610系はまだ大半が生き残っている。

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2430系の準急。

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午後は阪急に移動。西宮北口で撮影している。2050といったら1984年に六甲で山陽車にぶつけられて廃車になったやつで、トップナンバーを残せという声に押されて5100系の先頭車2154を転用し、2代目の2050を名乗っている。

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私鉄車両編成表88年版によれば、2000系の8連は3本在籍していた。

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3連になったのは今津南線でドサ回り。

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5000系も特急でバリバリだった。


使用停止となった名鉄名古屋駅ホームの滑り台

私は見た覚えがないのだが、名鉄名古屋駅のホームにあった滑り台が1月31日限りで使用停止となったことをネットのニュースで確認した。滑り台といっても子供の遊戯用ではなく、新聞を地上階からホームに降ろすためのもので、夕刊の輸送に利用されていた。昨今は夕刊の発行部数も減っているし、名鉄名古屋駅の再開発などに伴い使用停止となった。

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同様な設備は近鉄名古屋駅にもある。これは主に急行が発着する3番線。

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柱との隙間にダクトのようなものがある。

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反対側から見たところ。

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11時頃には台車とローラーが置かれていた。

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夕刊の取卸しは13時過ぎから始まるようで、降ろす駅ごとに仕分けされ、14:21発の五十鈴川行き急行に積み込まれた。こちらも地上の送込み口は共通だろうから、名鉄と同様、新聞輸送は1月31日限りで廃止されたと思われる。この件についてはシグ鉄さんからのレポートを期待したい。

※追加
シグ鉄さんのレポートによれば、近鉄での新聞輸送は現在も行われているが、滑り台はなくなっているそうだ。


鴨川河畔を走る近鉄電車

OER3001さまのブログがきっかけで、その昔、近鉄が京阪に乗入れていた証拠写真を引っ張り出した。1968年1月の撮影で、予備知識がなくいきなり京阪の線路に近鉄が現れたので、撮った本人も気が動転している。天気が悪い上にハーフ判のポジなので画質の悪さは目を瞑っていただきたい。なお、このカットは以前に私のブログで発表している。

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場所は四条~五条だと思う。左の流れは琵琶湖からの疎水。車両は820系、車体裾の標識灯が片側だけ点灯しているから準急だろうか。

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これは初めて関西に行った1964年8月、場所は大和西大寺ではないかと思う。その時は気付かなかったのだが、京阪からの直通列車なのだ。

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方向板を拡大してみると、三条⇔奈良と読める。近鉄車の乗入れは京都線系統の1500V昇圧によって廃止となるが、それまで京阪側からも近鉄京都への乗入れが行われていた、ということを知ったのは乗入れが終わってからのことで、その間に何度か関西に行っているが、京阪の近鉄乗入れはまったくノーマークだった。

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ついでに便乗ネタをもうひとつ。青春Mさんが出版された「神戸周辺の鉄道今昔」という写真集に、十三のホームでシャツをまくって腹を出しているオッサンが写っている。そういえば私の写真にもそんなオッサン写っとったなとネガを探してみた。これも1964年8月撮影で場所は阪神電鉄の武庫川。朝しか走らない小型車を狙ったもので、オッサンはたまたま写り込んでしまった。よく見ると素肌ではなく腹巻きのようだ。
  

プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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