*写真1点、追加しました。

またまたシグ鉄さんのブログからの派生ネタになります。今月になってツートンの復刻色になった6000系が営業運転を開始しました。これをきっかけに昭和40年代のライトパープルにまで話が広がってきたので、論より証拠、百聞は一見にしかずと、その頃に撮影したカラーポジを探してみました。

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まずは当時の標準色だったダークグリーン。といっても対象は3600系、3850系、3900系を除くAL車だから、両数的には最多数ではない。
各務原線三柿野、1967(昭和42)年4月。撮影年月は以下も同じ。

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これが往年のツートン。戦後に特急用でデビューした3850系で初めて採用され、以後、5500系まで続いてSR車の標準色になった。AL車でも転換クロスを装備した3600系はこの塗分けだった。犬山遊園を出で犬山橋を渡るところ。

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SR車はこれしか撮っていない。プログラムシャッターのみのハーフ判カメラなので、走りはほとんどブレている。フィルムはサクラ(コニカ)で、色はかなりよく再現されていると思う。

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3700系列のHL車もこの色だった。支線直通の特急、急行はほとんどがHL車だったから、優等車に準じるという解釈なのだろう。

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更新前のイモムシ。

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1966年に登場した3780系で初めて採用されたライトパープル。低出力なのにクーラーを積んで重くなり、他のHL車より鈍足になった。

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クロスシート車をこの色に変更するつもりだったようで、3850系や5000系などの一部が塗り替えられた。しかし、視認性が悪い、すぐに色褪せするなどの理由で全車に普及することはなかった。このあと、ストロークリームに赤帯から赤に白帯という試行錯誤の時代を経て、最終的に一般車はすべて赤一色になる。残念ながらストロークリームに赤帯は撮影していない。

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オマケの犬山モノレール。これがオリジナル塗色だ。

P9130554 68-03-24 西鉄二日市
名鉄にこんな車あったっけ。よく似た色だけど西鉄600形。1968年3月撮影で同じサクラカラーだから発色の癖は同じで、比較にはちょうどよいだろう。こうして見ると、今の復刻色のマルーンは茶色に近く、赤みが足りないように感じる。なお、阪神の3011形は一度しか見ていないが、焦げ茶色に近かったように記憶している。

*追加分

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似たような配色といったら大阪市電もそうだった。広電時代だけど色はほぼ忠実だと思う。

*名鉄の復刻色ですが、他の方のブログを拝見すると、かなりオリジナルに近いと感じられるものもあります。この目で実車を見ないとなんともいえませんね。