モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

京王電鉄

初物2点ほか

明日(11月1日)は日帰りで長野県の某所まで往復する。ロマンスカーミュージアムの報告はそのあとになるので、つなぎに10月中にデビューした新顔を紹介して10月の締めとしよう。

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10月1日から営業運転に就いている東京臨海高速鉄道の71-000形。24日にキャッチできた。奇をてらわず無難なデザインといえる。

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E235系と同様の継ぎ目が目立たないステンレス車体で、前面はシグ鉄さん言うところのウヘヘ顔。よく見ればE233系と同じようだけど、塗装でこれだけ印象が変わるという見本になる。写真は第1編成で車号の下3桁は川越寄りから101~110となり、号車番号と車号末尾が一致するようになった。これだと編成番号を表すのは100位だけだから9本で車号がいっぱいになってしまう。8本で足りるから支障ないということなのだろうか。

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もうひとつは京王電鉄。7000系のデビュー40周年を記念して?登場時の臙脂帯を復刻した7728編成が28日から営業運転に就いている。30日にふらっと出かけたら運良く千歳烏山で出会った。帯だけでなく車号の書体も変えるなど、なかなか芸が細かい。

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社名略称も昔のKTRに。扉は現行の帯を剥がした跡が目立つ。

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新宿から戻って来るのを桜上水で待ち構えた。日を改め、もう少し側面が見える位置で撮りたい。

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引上げようと思ったらこんなのも来た。調布の市制70周年を記念したもの。私も結婚して2年ほどは調布市民だった。

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上り列車は後追いで編成がきれいに入る。

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車両ではないが京王沿線でよく見かける啓文堂書店。親会社は京王書籍販売(株)だったが今年の6月30日で紀伊國屋書店グループに譲渡され、9月1日に社名も紀伊國屋書籍販売(株)に変更された。これに伴い9月25日に府中店が紀伊國屋書店に変更されている。他店も追って変更されるので、この商号も間もなく見納めとなる。写真は桜上水店。

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こんな記念乗車券も発売されている。1000円なら衝動買いしていたかも知れない。




世田谷線、開業100周年

1週間ほど仕事続きで鉄分が少々不足気味になっていたので、一区切りが付いた昨日(13日)、不安定な空模様にめげず、撮り鉄、乗り鉄に出かけた。

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渋谷の山手線ホームから西口側を定点観測して新宿に戻り、京王線で下高井戸に到着。

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八王子寄りの踏切北側にあった市場の跡は綺麗に整地されていた。

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南側の狭いスペースに世田谷線のホームがある。今年は三軒茶屋~下高井戸間が開通して100年目となり、これを記念してデハ300形の各編成にヘッドマーク(シール)が掲出されている。

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猫電車は本日の運転なし。

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黄色の306編成が到着。写真を撮っているうちに発車したので、次の電車に乗る。

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2駅目の山下で下車。旧玉電色の301編成との並びが撮れた。

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下高井戸寄りの踏切で来る編成を迎え撃つ。緑(アップルグリーン)の304編成。

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青(モーニングブルー)の302編成。

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301編成が戻って来た。薄曇りでもシャッターは1/500秒くらいだから、3色LEDの方向幕はまともに写らない。

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紫(ブルーイッシュラベンダー)の307編成。

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ターコイズグリーンの310編成。SDGsトレインのラッピングなので100周年記念マークは付いていない。擦違いの直後なのでパンタが切れてしまった。子供向けの絵本だとこのようにパンタを切ってしまうデザイナーが多い。車体を大きく入れたい気持ちもわからなくはないが、パンタは車体の一部なんだからと切るなと押し問答をしたこともある。

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黄色(レリーフイエロー)の306編成。

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30分ほどでここまで乗ってきた305編成(チェリーレッド)が戻って来た。休日ダイヤは6分間隔で、7運用となる。

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305編成を見送り、小田急で新宿に出て帰宅。遅めの昼飯をすませたら原稿書きの残りを片付けよう。







八幡山の高架(の一部)が撤去された

京王電鉄では代田橋~千歳烏山間を高架化する工事が進められている。しかし、部分的に高架橋が姿を現している反面、せっかく先を見越して建設された高架が撤去された所もある。

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ここは京王線が環状8号線と交差する部分で、半世紀以上前の1970(昭和45)年7月に立体化された。画面右が八幡山駅になる。写真は2020年3月の撮影で、調布方面に向かって本線の南側(画面の手前)にも複線の高架がある。

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環八から芦花公園方面を見たところで、右の本線は地平に向かって下っているが、左の高架はそのままの高さを維持している。

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環八を越えて次の芦花公園に近い所。架線も張られているから、いつ電車が走ってきてもおかしくないように見える。

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しかし、あと一息で芦花公園という所で高架は途切れている。

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線路の北側から見たところ。

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少し引いてみると全体像がわかる。この高架は恐らく将来の高架・複々線化を先取りして、土地の手配が付いた部分から手を付けておいたものと思うが、その当時はまだ具体的な複々線化の計画はなく、せっかくの高架は宝の持ち腐れになっていた。

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芦花公園の跨線橋から。踏切の向こうのビル3棟が高架の進路を阻んでいる。

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低層のビルなので環八を越えてから高度を上げれば乗り越えられそうな気もする。

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というところで現在の八幡山を新宿寄りから見るとこうなっている。右が上り線で高架化当初はその右側にホームがあり、左端の下り通過線はなかった。上り副本線は下り線からも入れて、上下供用の待避線になっていた。この配線になってからも芦花公園寄りで上下の副本線間に渡り線があり、引上げ線からは上り副本線に入ることができた。

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2023年9月の撮影。引上げ線といっても八幡山で折返す列車はなかったから定期的に列車が入ることはなく、私が通勤で通るようになった昭和48年頃には廃車になって解体待ちの1700系が留置されていたこともあった。21世紀になってから朝夕に八幡山止まり(始発)の都営線直通列車が設定され、その折返しに使われるが長続きせず、2022年3月のダイヤ改正で使用停止となった。残念ながらレールが敷かれている頃にこのアングルでの写真は撮っていない。

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高架自体は芦花公園の手前まで残っていた。

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そしてつい最近の8月2日、定点観測をしてみると高架橋は撤去されていた。

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環八を渡った所で引上げ線の高架橋は途切れている。

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その先はご覧のとおりで、まだ重機用の鉄板が敷かれているから、撤去は割と最近だったのだろう(新たな基礎工事の準備ためか)。

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芦花公園の跨線橋から。踏切際のビル3棟に変化はなく、手前の看板は5年間でだいぶ色褪せている。

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計画では現在の線路の南側に新たな高架ができることになる。従来の高架が撤去された理由として、もともと引上げ線限定とした低規格だったので、現在の通過量に耐えられないからという説もあるが、それはちょっと?ではと思う。確かに引上げ線の橋脚は細めに見えるが、本線は後の耐震基準見直しで強化されたのではないだろうか。この先のことを考えれば50年以上間前のものを補強するより、新しく作った方がより安全で長持ちする、という理由なら納得できる。



1枚の写真から

1枚の写真からその背景を紐解く、といっても「兵動大樹の今昔さんぽ」をパクったわけではない。

PC280204 府中
はい、本日の写真、おくれ。て、丸っきりパクっとるやないか。たまたまHDの京王というホルダーに入っていたもので、府中というタグがついている。ネガを探せば日付もわかるはずだけど、それよりも謎解きをする方がおもしろそうだ。
まず写真からわかることは、
1.下り列車で左は5000系の特急(だろう)、右は2010系の普通。
2.5000系は厳密には5100系で、クーラーが6個タイプだから5122編成か5123編成になる。
3.特急は7連で最後尾車はホームにかかっていない。
  さらに歴史を調べると、
4.1968(昭和43)年11月1日から7連運転を開始。
5.5122・5123編成は1969年2月に竣工
6.府中駅は1974年に下りの待避線を撤去してホームを延長
ということがわかった。従ってこの写真の撮影は5と6の間、1969年2月以降、1974年までということになる。ホームに立っている人の服装から季節は夏。もうひとつ、私は1973年5月に結婚してから2年ほど、つつじヶ丘に住んでいたから、おそらくその時期に撮影したものだろう。


京王電鉄、下高井戸の駅前市場がなくなった

梅雨の晴れ間となった13日(土)、虫干しを兼ねての定期巡回で京王線の高架化工事の様子を見てきた。南側(下り線)にだいぶ大がかりな高架脚ができてきた明大前を過ぎ、次の下高井戸は・・・・、おっ! 北側(上り線)の駅前市場がなくなっている。

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線路上に延びるコンコースの西端(桜上水寄り)からの俯瞰。三角であまり利用効率がよくない地形なのがわかる。
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右(新宿寄り)に振ったところ。まだ重機がいるから、更地になったのはつい最近なのだろう。

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ここは時々足を運んでいるのだが、市場を真面目に撮ったのは2020年3月25日だった。正面の通路を抜けると甲州街道に出る。

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こちらは南西から北東に走る駅前通り。踏切で2本の道路がX状に交差している。下高井戸を冠する町名は1~5丁目までかなり広範囲に及ぶが、駅は下高井戸1丁目から僅かに外れ、松原3丁目になる。

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南面向きの看板は少し色褪せている。中は食品関係の店が多く、活気があった。

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この唐揚屋が一番繁盛しているようだった。

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通過列車が多いので、日中でも踏切の遮断時間はかなり長い。

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2022年7月21日、線路の南側(画面左)では高架化工事が始まっているが、まだ市場のあたりは手つかずだった。

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3枚目とほぼ同じ位置から。

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市場内の通路を正面に見る位置から。

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7・8枚目と同じ位置から。

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上り線ホームの先端から。下高井戸はほぼ現在と同じ位置に高架ホームができる。市場の跡がすべて工事用地になるわけではなく、高架化と合わせて再開発が行わせるのだろう。


プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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