これも便乗ネタになる。先日、OER3001さまが模型用パワーパックの更新をされたそうで、中のセレン整流器はライトグリーンだった。私はこれをカワイの製品のオリジナルカラーと思っていたのだが、どうやらそれは勝手な思い込みだったようだ。

P7121201
OER001さまのコメントによれば、セレンにはオリジンの標記があるそうで、我が家でもパーツ箱をかき回したらライトグリーンのセレンが2個出てきた。大きさから12V・1Aくらいだろう。そのうちの1個にorigin(オリジン)の標記があるから、これは同社固有の色と考えるられる。
今は整流器といったらシリコンダイオードだけど、半世紀以上前の昭和40年代初め頃はまだ模型用の整流器といったらセレンしかなかった。そして秋葉原の電気屋で見かけるセレンは赤茶色だったと記憶している。とはいえ、その頃からカワイのライト切替え用セレンはライトグリーンのオリジン製品だったし、オリジン製品は市場にも出回っていたはずだ。セレンのメーカーが何社あったかは知らないが、たまたま私が見た店がオリジン製品を扱っていなかっただけのことなのだろう。

P7131207
これは私が自作したパワーパック。TMSにSCR(制御極付シリコン整流素子)を使って超スロー運転が可能という謳い文句で紹介され、その記事に従って部品を集めた。左下のピンプラグ差込口はレールサウンドシステムに対応しているが、あまりうまくいかず、その回路は切ってある。

P7131212
裏側、赤いボタンはブレーカーで、マッハ模型が模型用と銘打って発売したのを通販で買った。特製品ではなく日光電子の汎用製品だから秋葉原で普通に売っていたが、それに目を付けたのは流石に大阪商人だと思う。

P7121205
久しぶりでカバーを外してみる。セレンは水色でメーカー名は記載されていない。

P7121202
左端の黄色い〇が2SF11という型番のSCRで容量は5A。それに合わせてセレンも5Aにしたと思うが、トランスはその大きさからせいぜい3Aくらいの容量だろう。

P7121206
極性切替がシーメンスキーなのも時代を感じさせる。当時はまだスナップスイッチやスライドスイッチの種類が少なかった。SCRは電流を断続周期を変化させるチョッパ制御なので、確かにスローは効くけどその時にはかなり大きな発信音が出る。惰性の効かないマグネットモーター、特にコアレスモーターとは相性がよくないといわれ、このパックはもう長らく使っていない。

P7131210
我が家の模型用電源はほかに2点ある。

P7131216
エンドウのスライドコントローラーで容量は3A。名前のとおりスライドトランスを使っていて結構重い。ジャンク的なのを安く買ったが今まで故障知らずだ。

P7131217
これは今井製作所の製品で元々直流用だけど、速度制御はトランスのノッチ式。目盛りが速度表示になっているが、電圧を実測してみると4、7、9、12、15、16Vだった。容量は15VAとあるので、15Vなら1Aとなる。小さいのでちょっとモーターのから回しやライトの切替え確認などに重宝している。

P7154434
2009年7月、阪和線の日根野電車区で撮影したもの。103系のドア開閉用リレーボックス(だったと思う)の中身で、赤いセレンが見える。車両メーカーや部内の工場にも補充部品がなく、日本橋(大阪)の電気街で探してきた、という苦労話を聞かされた。