フジカハーフは名前のとおり、フジフイルムから発売されたハーフサイスのカメラで、国産のハーフサイスカメラでは後発にあたる。昭和38(1963)年の発売で、私は昭和42(1967)年2月にモータードライブ付きの中古品を買っている。

フジカハーフ

 ハーフサイズとしてはやや大型、モータードライブといってもゼンマイ巻きのスプリンクモーターで、18枚連写できる。ピント合わせは目測、プログラム式EEでマニュアル露出はできない。レンズは広角だから普通に撮っていればまずピントは外れない。シャッターは1/300秒が最速だから走りものは苦しいが、経済性重視でカラーポジ撮影に役立ってくれた。買って最初の試し撮りはモノクロフィルムで、現像が悪かったのかまともに見られるコマは半分くらい。しかし、今見るとかなり貴重なシーンも写っているので、できの悪いのは承知でアップしてみることにした。

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1枚目は国鉄101系の車内。運転室の仕切り窓が大きくて、荷物棚の前に掴み棒があるから、車号でいったらおおよそ50番以降になるだろう。

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京王線の明大前、2010系で車号は2064と読める。登場時は小型車のサハを挟んでいたが、2700系から改造のサハに代わっている。〇囲みの方向板は新宿~府中。トンネル形がつつじヶ丘、四隅を切った八角形が高幡不動だった。

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下のホームで井の頭線の3000系クハ3760。非冷房で台車はすべてPⅢ。まだ京王線にも冷房車は登場していない。

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小田急東北沢、左はクハ1962、通過しているのはHE車で冬の日曜に運転されていた猪電車。

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新宿駅西口の地下から。ここはなんとなくでも撮ってみたくなるアングルだが、うまくまとめるのは難しい。正面のビルは小田急百貨店で現在のハルク。

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夕暮れ時を狙ってみた。左の小田急百貨店は建設中。

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小田急のホーム。まだ1番線が特急の乗車ホームだった。春に向かって向ヶ丘遊園のフラワーショーのポスターが出ている。

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このあたりからネガの調子がおかしくなる。三鷹に停車中のクモニ13。

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西武鉄道多摩川線多磨墓地前、現在の多磨で方向板から武蔵境~多磨墓地前間の区間運転であることがわかる。電動車はモハ311形で張上げ屋根車もあった。クハは20m車のようにも見える。

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車庫がある北多磨(現在の白糸台)、貨物営業が行われていて、E11が待機している。

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トム1001形は多摩川線専用。

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京王線に乗換えて聖蹟桜ヶ丘に出たようだ。調布~京王八王子間のローカルは2000系の2連。

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5000系6連の特急。パンタがPS13だから第1~6編成の狭幅車になる。

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デハ2600ークハ2770のローカル。2600と2700の混結はこの時期によく見られた。

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荷電(デニ201)もきた。

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神田の中央線ホームから撮った京浜東北線の後追い。白地の方向板が目立つ。 

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新宿で165系の急行「アルプス」。モハ164の低屋根部分を狙った。

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小田急南新宿、2200形の新聞電車。第2便だから15時過ぎになる。

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井の頭線永福町でデニ101。

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京王線明大前、デハ2600ークハ2770で最後尾もデハ2600のようだ。

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最後のコマは地下鉄日比谷線南千住。試し撮りのためにここまで行ったのか。

昭和42年2月だから私は大学の3年、後期のテストも終わって一番のんびりできる時期だった。自分でやっていたフィルム現像もまだこの頃は試行錯誤の時代で、まともに処理していればこれらの写真の何枚かは商売物になっていたかも知れない。