恒例の日本鉄道模型ショー(第49回)が12・13日に開催された。昨年はうっかりして行きそびれてしまったので、今年はカレンダーにしっかり赤丸を付けておいた。13日は別の展示会があって両方の掛け持ちは時間的に難しいため、模型ショーに行けるのは12日となる。

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会場は京急蒲田からほど近い大田区産業プラザ。今年は16番のデモ運転がなく、展示も1階の大ホールのみで、やや盛上がりに欠ける感もある。関東合運が13・14日開催なので、いつもの協力メンバーがほとんど出られないという事情も影響しているのかも知れない。

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16番で特に欲しいものはなく、目に付いたのはこれ。1番ゲージの西武鉄道E31形で、縮尺は確か1/24だったと思う。昨年のJAMにも出ていたメーカーで、金属製の車輪を除き、すべて3Dプリンタで製作されている。長さは40cmくらい、持たせてもらったが重量は私のEF65より軽い感じだったから2kg以内だろう。お値段は車輪付きのトータルキットが159,500円。16番のバラキットでも編成ものだと数10万円になるご時世に、この値段はかなり背中を押されそうになる。走らせる環境がなくても、ディスプレイモデルとして1両あってもいいなと思う。

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新潟交通のモワはもう少し安い。現状ではこれくらいが成形できる長さの限度なのだそうだ。

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台車は車輪なしなら1個(1両分ではない)7000円くらい。DT22(上段中央)は枕バネの吊りリンクが板になっているが、DT20(上段左)ではちゃんと棒状に抜けている。

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パンタグラフも6000円台。もう数年すればOゲージサイズも作れるようになっているかも知れない。

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気動車用のDT22。吊りリンクが抜けていないけど、車体が乗ればそんなに気にならないだろう。

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でんてつ工房のOゲージキハ58は約49万円。金属製の相場はこれくらいだ。

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エンドウが出品している東武鉄道1720系(DRC)のテストショット。車体はよいとしてパンタグラフが昔のカツミの廉価版みたいなのが残念。値段は6両で約22万円と発表されている。金属製だと1両が9万円台だから逆立ちしても手が出せない。
 ひととおり会場を回って気付くのは、昔からのモデラーには馴染みのないガレージメーカーが増えたこと。そして製品はレーザーカットと3Dプリンタが駆使されている。特に3Dプリンタの進歩は目覚ましく、来年はどんな製品がでてくるかが楽しみだ。