モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

2025年11月

西武鉄道のチョコバナナ編成など

池袋線所属だったの2069編成が武蔵野鉄道創立110周年を記念して茶色の塗装になったのは6月のことで、これに急行運用で2連を併結したものが、その塗色からチョコバナナ編成と呼ばれている。実際には2000系の2連はすべて新宿線所属なので、チョコバナナ編成が実現したのは撮影会の時だけだった。しかし、池袋線には40000系8連が増備されたので、10月に2069編成は新宿線に転属となった。これにより11月初めからはそこそこの頻度でチョコバナナ編成が組まれている。

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11月7日、西武鉄道アプリで2069編成が急行運用に就いているのを確認。定番の場所を避けて花小金井で構えてみたが、あまりよいポジションとはいえない。

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一駅移動していつもの田無で構える。

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光線状態はほぼベストだけど、2連が川越寄りなのでほとんど存在がわからない。

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これなら色違いがわかるが、やはりまともな編成写真として記録したい。戻って来る下りを順光で撮れる場所はあるだろうか。

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狙うのは小平と決めたが、まだ時間はある。8000系が小平~玉川上水間の区間運転に入っていたので、萩山まで乗って後追いを撮る。

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9000系は珍しくないけど、光線がよいから押さえておく。

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小平駅から3番目の踏切で本命をキャッチ。カーブで全体は入らないけど、下りで引きが取れるのはここしかない。

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この日はあまり見かけなくなった4+6の編成が動いていたので、東大和で迎え撃つ。

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これも定番の小川でタツノコプロ記念編成を狙う。まずは練習の1枚、12:30でちょっと光線が強すぎ、足回りが潰れてしまった。

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これと交換するのがお目当ての編成だ。

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ヘッドマークは川越鉄道130周年と武蔵野鉄道110周年で、タツノコプロの文字やイラストはない。

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10分後の12:40に戻って来たが、なんと影がかかっている。ここはずっと日当たりのよい場所だったはずなのに・・・。

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犯人はこいつだ。再開発で駅の西側に建設中のビル。まだ上に伸びるみたいだから、これからの時期は盛大に影を作ってくれそうだ。

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側面には見覚えのあるキャラクターがラッピングされている。

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もう1本の急行は2連が新宿寄りだったので、小平で待構えてこの日の撮影は終了。翌日(8日)は池袋に写真展を見に行った帰り、練馬にも用があったので池袋線に乗った。

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2駅目の東長崎で特急と急行の2本待避。その間に40000系の8連が撮れた。

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練馬のホーム先端は撮り鉄が群がっていた。ほどなくドラエモン45周年の編成が来たが、撮り鉄の本命はこれではないようだ。

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年代毎の作品が描かれているらしい。

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やってきたのは101系263編成。そういえば池袋にこれが止まっていてすぐ発車したけど、豊島園で折り返して来たのだ。

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後で調べたところ、保谷の電留線で101系を2本並べた撮影会があり、そのあとこの編成で乗車会が行われたようだ。101系なんてつい最近まで当たり前に池袋線を走っていたけど、その時代を知らない若い人には珍しいだろう。

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これはオマケ。左はドラマの題名らしいけど西武鉄道とはどういう関連があるのだろうか。右はその韻を踏んでいるけど、今ひとつインパクトが弱いように思う。

*チョコバナナ編成の追いかけはまだ続いている。





0番3線式、近鉄擬きの電車の製作(車体の補強など)

気がつけばもう2年がかりになっているのだが、状況は一進一退を繰返している。

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8月18日、腐食した窓枠を外し、ついでにシル・ヘッダーも外したところ。熱で延びてヘロヘロになってしまったまま、しばらく放置されていた。

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0.3tの洋白板から窓枠を切り抜く。薄いせいか糸鋸、ヤスリもよく引っかかった。

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10月22日、側板はヘロヘロのまま窓枠をハンダ付けした。熱したあとを水に濡らしたテッシュペーパーで冷やすという作業を続けたら、凸凹はだいぶ収まってきた。

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シル・ヘッダーも取付けた。部分的な反りは指で押して強引に癖を直す。

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10月27日、車体幅の維持と屋根板の取付けを兼ねて横梁をハンダ付けする。モーターの位置を避け、前後と真ん中の3箇所。車体幅が60mmになるには58.6mmにする必要があるので、慎重にヤスリがけして調整した。

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横梁は0.4tとしたのだが、ハンダ付けの熱で反りが出てしまった。無理に直すとハンダが外れるので、一旦外して1×3の帯材で補強を入れた。

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車体裾の補強は1×5の帯材。これをガッチリとハンダ付けしてベコベコを押さえ込もうというわけだ。アングルより強固でEF65でも採用している。床板が6mm厚なので、位置決めの簡単な治具を作った。最初の1箇所を正確に固定するには、手が3本くらい必要になる。治具を間隔を置いて2箇所並べてその間を押さえれば楽なはず、というのは作業が終わってから気付いた。

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車体裾は扉と面一にするため真鍮の帯板をハンダ付けしてあるから、真鍮同士でハンダは綺麗に流れてくれる。

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扉上のヘッダーを切抜く。スリットの中間で切分け、さらに両脇を切離す。所要4個で2個は予備としたが、最後にニッパーで切離したのがすっ飛んでしまい、どうしても見つからなくなった。

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扉上のヘッダーも取付けた。扉の靴摺りは最後に取付ける。

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屋根板を仮置きしてみる。さて雨樋をどうしようか。実物は張上げ屋根なのだが、金属車体に木製屋根では一体化するのは無理。屋根肩まで外部色にして遠目に張上げ屋根らしく見せる手もあるけど、近寄れば継ぎ目はわかる。外板上端に屋根布押さえの細い角材をハンダ付けして、新旧折衷タイプにしてもよいのだが、そうなると模型は実物より幕板が狭くなっているのが余計に目立ってしまう。秋の夜長(今日は立冬だけど)にじっくり考えるとしよう。



佐久穂町の運転会、今回は寄り道なし

長野県南佐久郡佐久穂町の小池さん宅別棟で行われる運転会は5月と11月の年2回が恒例となり、今秋は11月1日に開催となった。

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過去4回は前日に寄り道をしていたが、もうめぼしい所はひととおり行ったので、今回は日帰りとする。交通費は少しケチって往きは新幹線、帰りは高速バスとした。

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上野8:47発の「はくたか553号」に乗るつもりだったが、早めに家を出たので1本前の8:36発「あさま653号」に乗れた。

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数年前の記憶から自由席で楽勝と思っていたのが甘かった。3連休の初日だからかなり混んでいて、なんとか2人掛けの通路側に座れた。荷物棚もぎっしりで学生の頃に乗った東北本線の急行を思い出させてくれる。大宮からは立ち客も出たけど軽井沢で半数近くが降りた。予定していた「はくたか」は東京駅発車時点でほぼ満席となり、自由席特急券所持者が指定席車のデッキに入ってもよいとの放送があったそうだ。

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9:46佐久平着。前日の雨が上がって視界は良好。浅間山がくっきり見えた。

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乗換えの時間は余裕があるので、帰りのバス乗り場を確認しておく。

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卓上電鉄のメンバーと合流して小海線に乗る。

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レイアウトルームに到着。だいぶ植樹が進んで線路が見える部分が少なくなっている。

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半年前はまだ殺風景な状態だった。

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スイッチバック線は部屋のコーナー部分に移されている。

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本線関係のコントロールボード。一度覚えた(つもり)線路配置も半年たつと少々あやふやになる。

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コントロールボードから見えない部分にもポイントがあるので、状態確認のモニターが欲しいところ。

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私の持込み車両はED75と14系客車6両。夏の大統寺は荷物の制約で1両減車したが、今回はフル編成になった。

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なかなか直線で収まる場所がない。窓からの光が入るので露出がむずかしく、コンデジのストロボが役に立った。

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30‰のループ線は一旦停止してからの起動も問題なかった。縦型モーター2個なのでカトーのNゲージ用パック(1.5A)では時々ブレーカーが飛んだ。

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ED78+EF71が牽く50系と並ぶ。

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D51牽引の貨物列車。

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途中からDF50が前補機についた。やや後ピンで機関車がぼけている。

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前回はトラブルが続いたDRCも快調に走った。

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大きい荷物の中身はこれ。前回は車輪のふれでヨタヨタしていたが、精度のよい車輪に取換えて安定した走りっぷりになった。

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もうひとつは同じ1/24サイズの都電6000形。吊掛式でスピードもちょうどよい感じだった。オーナーは何時の時代の塗色にするかを思案中だとか。

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たっぷり遊ばせていただき、16時過ぎに撤収して駅に向かう。小池さん、ありがとうございました。千曲川を渡る所で、遠くの山はまだ陽が当たっている。

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羽黒下駅の定点観測。佐久平で卓上電鉄のメンバーと別れ、私は17:30発のバスに乗る。所要時間は新幹線の約2倍だが運賃は半分以下。小諸からの便で半月ほど前に予約した時は空席がいっぱいだったが、佐久平発車の時点でほぼ満席だった。途中、練馬区役所前で降りられるから上野の乗換えより楽で、次回からの定番になりそうだ。




行ってきました、ロマンスカーミュージアム(その2・完)

展示車両を見終わったら2階に上がる。このフロアは小田急沿線の見所を凝縮したジオラマパークが大半を占めている。鉄道模型の世界でジオラマという表現の是非はさておき、ここに限っては圧倒的なストラクチャーが主役と考えられるから、個人的にはまぁいいんじゃないかなと思う。

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中に入った時は夜のシーンだった。カメラ任せにするとかなり明るく写る。

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実際にはこのくらいの感じだ。右端が新宿で「つ」の字型に広がり、左端が箱根湯本、真ん中当たりの出っ張りが江ノ島と鎌倉になる。

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新宿駅西口広場の夜景。写真は少し青が強めになっている。

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2層の新宿駅。現在、小田急百貨店の建物はなくなっているが、ジオラマはしばらくこのままだろう。

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南口の甲州街道をアンダークロスする部分。

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代々木上原の手前、地下鉄千代田線が合流する部分のようだが、真ん中の線路2本はダミーなので地下鉄直通列車は走らない(走れない)。

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8000形フラワートトレインの併結。線路と道路の間にある謎の空間は何なのか。

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下を世田谷線が走るから豪徳寺あたりだが駅は省略。車両は4000形と1800形の併結で、4000形が小田原寄りになっているのは特別な意図を感じる。左端は成城学園前なのだろう。

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多摩川を渡る。アンダークロスする複線は南武線というところか。車両は2200系の通称「ぶつ8」で新宿寄り(右側)4両が2220形、小田原寄り4両が2200形というのも芸が細かい。

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右が町田で、下の横浜線はウグイス色の103系。左は海老名、手前は鎌倉で半島状に突出た江ノ島に続いている。車両は1600形+1700形の通勤急行で、この編成が突っ込み所満載なのだ。

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片瀬江ノ島で車両は旧塗色の1800形。ホームの反対側にEXEの4連が停車している。奥にスイッチバックの藤沢があるがビルに隠れてよく見えない。左上に見えているデルタ線を通って町田までの折返し運転で、藤沢には入らない。

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半島部から見た海老名の遠景。左手前が片瀬江ノ島でEXEがちらっと見える。

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相模川を渡り海老名に到着する通勤急行。相模川沿いの相模線はまだ非電化でキハ35が走る。

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左の建物が本厚木になるが、ここから御殿場線への連絡線が分岐している。

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酒匂川で擦れ違うVSEとGSE。オーバークロスしているのは御殿場線で、右にカーブしているのが小田急との連絡線。新松田の駅は思いっ切りよく省略されている。左が小田原で高架は新幹線なのだが、この日はVSEが走っていた。

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箱根湯本。真ん中あたりの国道上では箱根駅伝が再現されている。車両は自動運転だが新宿、箱根湯本とも通抜けで、個々の列車は上りか下りの一方向しか走らない。レイアウトの裏を回ってエンドレスになっているようで、箱根湯本に到着した列車は数分後に新宿から下って来る。

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ここで先ほどの1600+1700の編成をいろいろと検証してみよう。画面右が新宿だから1600形は奇数車号となる。そして2両目のクハの台車に注目。本来ならTR14なのだがこれはどう見てもイコライザー式ではない。小田急マニアなら先刻承知、空気バネ台車付きの1651なのだ。

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続く茶色の4連は1700形の1705編成。前面2枚窓だった3次車を一般車の4連に改造し、さらに更新で前面が貫通式になった頃の姿を再現している。ならばパンタはどうよと写真を拡大してみると、しっかり横型碍子の三菱S-710Cになっている。

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小田急マニアなら見逃せないのはサハの違い。右が特急時代に20m車体だったのを17m級に縮めた1755、左は4連化のために新製した1756で、パッと見にはベンチレーターが違うのがわかる。さらに突き詰めれば後者は全長がやや短く、それは車端の小窓の幅に現れている。もうひとつは台車でオリジナルはゲルリッツ式のFS108、増備車はOK17という違いがある。FS108はDT21で代用されているが、OK17はそれらしい形になっているのが泣かせてくれるではないか。さらにこの編成だけはサウンド付きで、走り出せば吊掛モーターらしい音が聞こえてくる。
もうひとつ、前出の4000+1800の編成も実際には小田原寄りから1800+4000という連結順序だった。この編成で中間のクハが浮上がって脱線する事故が起こったので両者の併結は中止、4000形のパイオニア台車は軸バネ式に取替えとなった。原因は力行特性の違いによるもので、素人考えでも連結順序を入換えれば(4000形を小田原寄り)解決したのではと思う。このレイアウトの車両担当者も恐らく同じ考えから、敢えて実物とは違う編成を組ませたのではないだろうか。いずれにせよ模型でこういう編成を再現することを考えた担当者は只者ではない。お前ら、わかるかな、わかんねぇだろうなという挑戦のメッセージが込められている、と深読みするのは私くらいか。

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車両以外の突っ込み所は2層になっている新宿と下北沢の処理。右側2線が新宿の地上ホームからの急行線で、このまま緩行線の下に潜って下北沢の急行線ホームに続いている。この部分は左のビルで隠すようになっていて、かなり意地悪くカメラを突出して撮影した。

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8000形のフラワートレインが走っていたのとほぼ同じアングルで、堀割のような空間をMSEが新宿に向かう。昼間のシーンでは目立たないが、夜景では室内灯の光が漏れて存在がわかる。

以上は現場ですべて気付いたわけではなく、取込んだ画像を拡大して初めて気付いた部分もある。走っている車両は日によって入れ替わりもあるだろうから、少なくとももう一度は行ってみる必要がありそうだ。




プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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