モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

2025年07月

屋根板削り 再開

屋根板を削るNT DRESSERの替え刃は29日にアマゾンで発注した。到着予定は31日、送料込みで1000円ちょいだった。

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本日(31日)10時過ぎに到着。アマゾンだから大きな箱かと思っていたら、ごく普通の大きさの封筒だった。

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新潟県三条市からの発送だけど、御用侍本舗という名前が凄い。

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品番 L-431P。NTカッターもこの会社の製品だから長い付き合いになる。会社は大阪市東住吉区で、製品はMade in Osaka,Japan、信頼できる国産品だ。

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取り付けはネジ2本なので、電動ドライバーを持ち出すまでもない。

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作業場はここ。削った粉は水で流せるから後始末も簡単だ。今日は風も北向きになってだいぶ暑さが和らぎ、30分くらい連続でゴリゴリやっていてもうっすら汗ばむ程度だった。

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先端もおおまかに整形したので、だいぶそれらしくなってきた。

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このあとはサンドペーパーで整形する。上が朴、下が桧の貼り合わせなので、柔らかい桧を削り過ぎないように注意が必要。

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黄色のは少し目が細かい中目。TAJIMAというメーカーで、これもネットで検索するといろいろな製品がある。

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刃の大きさは同じでも取り付けネジの位置が違うので互換性はない。統一してくれるとありがたいのだが、無理だろうな。



久しぶりの工作

ひょんなことから3月に始まったミニオフ会、ほとぼりが醒めないうちに2回目をやろうということになり、それなら何か話のネタを作らねばと泥縄式に工作を始めた。

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昨年の春頃から手を付けていた近鉄擬きの電車(0番)の屋根作ることにした。5mm厚、60mm幅の朴板の両側に5×15mmの桧角材を貼り付ける。

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元の車体に付いていた屋根は13mm厚なので深すぎる。調べてみると2227形の屋根厚は400mmそこそこなので、10mmでも少々オーバーになる。

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一晩置いてしっかり固着したら、鉋で大まかに角を落とす。

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両側削ったらカスがこのくらいになった。

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ハンドサンダー(商品名=NT  DRESSER)で角に丸みをつける。この作業は細かい粉が出るので、ガレージの隅っこで行う。建物の陰で日光の直射はないけど暑い。10分ほど作業したら冷房の効いた部屋に戻り、汗が引いたら作業再開を繰り返す。両側がひととおり丸くなった状態でオフ会に持っていった。

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27日はバーミアンのテーブルが展示会場になった。右は雷比須さんが手がけているフルスケールのモハ80。ブリキ製の平面を出すためガッチリ補強しているのでかなり重い。実物に拘れば最少の編成でも4連になるので、あと3両はどうするのかと余計な心配をしてしまう。

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ほぼ完成のクモニ13。保護棒をどうやって作るか思案中とのことで、この大きさだと窓ガラスの裏に淡緑の線を引くのではすまされない。面倒だけど真鍮線を並べるしかなさそうだ。

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昨日(28日)も作業を続ける。怪しげなゲージもないよりまし。もう少し削らないといけないな。

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これが削りの道具。Oゲージを再開して間もなくに買ったから、もう20年以上は使っている。

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だいぶ刃も磨り減っている。替え刃があるのだが、地元のオリンピック、中野の島忠は替え刃どころか本体すら見当たらない。本日(29日)、新宿のハンズに行ってみたが替え刃は置いていないし本体も高い。出たついでと秋葉原まで行ってみても、こういう木工用の道具は少々場違いのようだ。ネットで検索すればアマゾンやモノタロウで扱っているので、送料がかかっても通販のお世話になるしかない。

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オマケ画像。こんな雲が出ているけど夕立はこない。




確かに似てる

南海電気鉄道の羽車マークについて、ぬか屋さんから「よく似ているのがある」と画像を送っていただいた。

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東欧のスロバキア、ブラチシラバ中央駅の屋根に乗っているそうで、城の屋根についているシャチホコのような役割なのだろう。車輪(というよりプーリーみたいだが)の両側に翼がついているのは速さの象徴というところなのか。

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これは昭和47年までの南海電車に付いていた社章で、車輪と翼を組み合わせる発想は同じだ。南海の前身である阪堺鉄道が開業間もない頃、ドイツから輸入した客車の特別室のカーテンに羽車のマークがついていて、速さのイメージにぴったりとして会社のマークに採用された。当初は車輪が右向きで、南海鉄道になってから左向きに改められたとされている。

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車両からは消えた羽車も、なんば駅のホームへの出入り口となる赤丸の部分に現存している。

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日本建築でいえば欄間部分になる。車輪が正面向きなのはスロバキアと同じだ。毎日ここを通る人は慣れっこになっているから、わざわざ立ち止まって写真を撮っているのは私だけだった。

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これも関西では有名なローカルブランド。以前は関西食品だったが、今はハグルマが社名になっている。その昔、社長が南海の社長と親交があった縁で、名前とマークの使用が認められているという。かつては石津川に工場があったことから、今も南海の駅ではよくこの広告を見かける。


南海と泉北、同じようで同じではない

2025年4月、関東と関西で鉄道会社の合併があった。関東では新京成電鉄が京成電鉄に、関西では泉北高速鉄道が南海電気鉄道に吸収される形で1本化されたのは周知のとおりで、車両の塗色変更なども着々と進んでいるようだ。京成電鉄はいつでも行けるはずだが、このところの暑さで出足をそがれている。南海だってその気になれば夜行日帰りもできるけど、今年はほかに行きたい所もあるので、関西行きは万博が終わってからにしようと思っていたら、シグ鉄さんに先を越されてしまった。泉北の車両はひととおり撮影しているから焦ることはなかろう、というのは負け犬の遠吠えになるので、ここはちょっと視点を変えて、南海と泉北の同じようで同じでないところ(合併後は同じになるのだろうけど)を突っ込んでみよう。

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旧泉北の車両にも南海のロゴがついたそうだけど、南海といったらやはりこれだろう。ハグルマソースのマークと思っている人、ちゃうちゃう、こちらが元祖なのだ。

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というところで本題に入る。泉北線内でしか見られない行き先で、泉北の車両は百舌鳥が仮名書き。

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南海の車両は狭いスペースに漢字で収めている。

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難波は南海も泉北も仮名書き。大阪なんば にはならないようだ。

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和泉中央行きの場合、南海は泉北の文字が入る。

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泉北は余計な文字なし。側面にローマ字表記がないが、10年前の撮影なので現在は変わっているかも知れない。合併で南海の流儀に統一されると思うが、泉北の文字は残るのだろうか。

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南海は7000系の廃車補充として2013年に泉北の3000系を譲り受けている。前面窓上には泉北のロゴと車号を外してネジ穴を埋めた跡が確認できる。

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泉か和泉なのか。和銅何年だかに国名を2文字にせぇというお触れが出て和泉になったそうだが、現在も両者が混在している。これと泉佐野は市名になっているので、南海の駅名も和は付かない。

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南海で和が付くのはこの和泉大宮だけ。ローマ字表記はIZUMIとOMIYAがハイフンで区切られている。所在地は岸和田市で大宮という地名はないが、近くに大宮を冠した学校がある。
 以上、回数稼ぎの便乗ネタなので、中途半端なのはご容赦。


まっ、仕方ないか

それは一昨日のこと、いずれこうなるだろうという漠然とした予感はあったけど、ついにそれが現実となるできごとがあった。

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届いたものはこれ。はなはだマニアックでマイナーな存在の本ながら、私はそこそこ深く付合ってきた。表紙が阪急2300系というのは妥当な選択だなと思いつつページを開く。

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1頁目のはしがきの下に目をやると・・・・、印刷諸経費の高騰とかインターネットのさらなる進展という枕詞に続き、「今回限りで紙の本の発行を終了」と書かれている。全国版の私鉄車両編成表となったのが1981版からだから、45年間続いたことになる。後継者の問題なんかもあるので、来年以降、どういうスタイルで続けられるかは予測できないが、まぁこれも時代の流れと納得するしかないだろう。

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私がこの本の編集を担当するようになったのは1986年版からで、初めて触るワープロと悪戦苦闘しながらなんとか発行に漕ぎつけた。表紙の撮影は事前の情報収集もないぶっつけ本番で、なんとか使える絵が撮れたのは幸運というしかない(その頃から結構悪運は強かったと思う)。

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中身(本文)は前号までの体裁を維持するのが精一杯で、自分流になにか手を加えてみようという余裕はなかった。

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ワープロで印刷したものを製版原稿にかけるのだが、当時のワープロは1文字が24ドットくらいが標準で、いわゆるワープロ文字といわれる独特な書体だった。これを初めて使ったのは83年版くらいからで、インクのかすれもあって仕上がりはガリ版刷りのようだった。

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88年版になるとワープロの扱いにも慣れ、紙面の改良に手を付ける余裕も生まれた。電車の主要機器である制御装置、補助電源、空気圧縮機がどの車両に搭載されているかを記号で表し、パンタグラフもそれらしい形にした。これらは外字登録の機能を使っている。

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90年版の表紙は買ったばかりの200mmレンズで撮影した。狙ったわけではないが、運良く8000系のトップナンバーだった。

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ワープロが更新され、アウトラインフォント機能によって活字と同じレベルの仕上がりになった。車両は1両ごとに箱を分けて貫通路の広幅と狭幅を区別し、中間の連結器も+を自連や密連、-を半永久タイプと分けた。これによって1頁で使える罫線の本数を超えてしまう箇所もでてきた。

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96年版の表4には阪神の5500系を入れた。事前にお願いして昼間の運用から外してもらい、絶好の撮影条件を独り占めできたのは仕事冥利に尽きる。

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01年版ではガイドウェイバスを取り上げた。誘導輪の存在がわかるよう、大きくカーブする位置を狙っている。

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07年版からバーコードを入れることが義務づけられ、表4の写真は1点になった。

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ジェー・アール・アール単独での編集、発行は08年版が最後になった。社名のロゴを入れるのを忘れている。

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09年版から発行元が交通新聞社になり、表紙のデザインも変わった。表紙写真なども交通新聞社が手配することになり、自分で好きにできる本というおもしろみが少なくなった。

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巻頭にグラフページが入ってもお値段据置き。零細企業ではできないことだ。

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私が編集を担当するのは2011年版が最後になった。86年版から26回関わったことになる。以後は気付いた間違いなどを指摘するなど、編集協力という形で関わることになる。大幅に仕事量が減ったので、JORC関西の運転会など、趣味の行事に参加しやすくなった。
 自分で金を払って買わないからわからないが、定価は86年版の2000円から消費税のプラス分で2017年版まで2300円、以後1・2年ごとに値上げが続き、2023年版はついに3300円、最新の2025年版は3520円になっている。発行部数は4桁の下の方で、宣伝したからといって即売上げが伸びる性格の本ではないから、よくここまで続けられたと思う。










プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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