モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

2024年03月

コキ(もどき)の製作、後部標識を作る

EF65に牽かせるコキ(もどき)の貨車、機関車の時代設定は昭和50年代なのに貨車はJRになってからのコンテナが主体となるが、そこは見た目優先であまり追求しないことにする。コンテナに合わせればコキフは必要なく、最後尾の車両には後部標識の赤い円板をつけるだけでよい。さてその円板、どうやって作ろうか。

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実物はこんな感じ。方眼紙に絵を描いてみると、0番での直径は8mmくらいでよさそうだ。

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これは以前から利用できそうと目を付けていた。サイズはいろいろ揃っているし、ちょうどぴったりの8mm径があった。

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各色3シートずつ、1枚が7×10だから1色あたり210個。少々失敗しても困ることはない。

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1個試作。0.5mmくらいのプラ板に貼り、周囲を大まかに切ったらヤスリで整形する。

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車体側の引っかけは2.2mmの真鍮帯板をL字形に曲げただけ。先端をヤスリで整形した。

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車体に仮止めしてみた。まぁいいんじゃないかな。編成の両端になる2両だけ、エアホースも付けた。100系のコキは3本ついているが、コキ(もどき)は最高速度85km/h(という想定)だから、ホースは1本でよい。

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引っかけ金具は少し大きめだったので、幅を0.5mm、長さも1mmほど詰めた。

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0.5mmの幅詰め作業でも、気がつけばこれだけのヤスリが並んでいた。

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プラ板は削った粉が飛ぶし、静電気であちこちにつくからあまり使いたくない。本番は0.5mmの真鍮板にした。カプラポケット用に加工したけど中間のドローバー化で不要になった材料で、シールを貼ったら回りを切断機で8角形くらいに落とし、あとはヤスリで整形する。

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裏に止め金具として1.5×2.5×1.5のチャンネルをハンダ付け。

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引っかけた状態。多少ガタ付きがあるが、完成時には接着剤で固定する。

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直径がぴったりな円板にシールを貼るのは結構難しかったが、そこそこいい感じになった(と思う)。欲をいうと本物は外周に縁取りがあるので、これをなんとか表現したいところ。いろいろ思案中でまだこれといった決定打は閃いていない。


E235系の少数派車両

このところ鉄分少なめの記事が続きましたが、前回の傘の骨修理はなんと通常の倍以上の500に迫るアクセスとなりました。こういうネタが受けるのなら、次は網戸の修理で2匹目のドジョウを狙ってみようかとも考えてしまいます。というのは話半分のこと、今回は「鉄」100%のテーマです。

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品川に用があって新宿から乗った山手線の10号車。この車号を見て「ん、これは」と閃いた方はかなりのJR電車マニアといえる。

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山手線のE235系は11両編成の4・7・10号車がサハなのだが、10号車だけはご覧のように車体の造りが違う。ちょっと見にくいが、11号車(先頭車)寄りの連結面に個窓が2個並んでいて、その分、一番右とその次のドアの間隔が狭い。これは先代のE231系の6ドア車置き換え用として新製した時、次のE235系に転用することを前提にして、京浜東北線との共用区間でのホームドア位置に対応した窓割りにしたためだ。
 転用にあたってはE235系と同様の内装に改造するために数ヶ月かかるので、その間、運用離脱した編成の代替に新製したE235系は営業運転に就くことができない。この時間差を埋めるために2両だけ新製されたのが10号車用のサハE235形で、4号車のサハE235形と区別するため500番代の車号になった。

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これがそのサハE235-502の外観。山手線のE235系は11両編成が50本在籍していて、500番代のサハは04編成に501号車、05編成に502号車が組み込まれているから、出会える確率は1/25となる。私はコロナの前に秋葉原で遭遇し、写真を撮った覚えがあるが、その後はなかなか出会いのチャンスに恵まれなかった。



傘の骨を修理する

このところ雨の日が多く、傘の出番が増えています。最近の傘は骨にカーボン素材を使ったりで軽量かつ丈夫になっているけど、取り扱いの不注意や強い風などで骨が折れたり、曲がってしまうことは多々あります。安いビニール傘ならそれで一巻の終わりだけど、数千円の傘をそれだけのことでお釈迦にするのはいかにも勿体ない。

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強風に立ち向かったために骨が折れ曲がってしまった。

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内側から見たところ。完全に折れてはいないが、このまま放置しておくのは気分が悪い。昔は添え木みたいな金具で修理していたのだから、今でもそういう部品があれば自分で修理はできるはず。近所の傘屋で「東急ハンズで売っている」と聞いたので新宿店に行ってみたが発見できず、それならとネットで検索してみると、いくつかの修理キットがヒットした。500円くらいから数千円まであるが、送料無料のヨドバシで注文した。

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発注したのが3月11日、在庫がなくて取り寄せになり、23日に届いた。

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ひととおり対応できるパーツが入って645円。

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骨の修理金具は大小各種で9点ある。

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曲がった部分にあてがい、位置を決めたらペンチで爪を潰す。

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両側をしっかり押さえつければ完成。以前に真鍮板で作ったことがあるが、0.5mmくらいでは強度が足りなかった。

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外側から見ても滑らかなカーブになった。所要時間5分ほどで一件落着。


フラッシュガンを発見

知人の遺品整理を手伝っていたら、ちょいとおもしろいものが出てきました。

*追記あり

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正式な名前は「東芝BC発光器 オールマイトスーパーⅡ」。ストロボが普及する前に使われていたもので、一般的にはフラッシュガンと呼ばれていた。

*追記
カメラ年鑑1965年版によれば定価2,700円、ポケットタイプのストロボ(TS-25)が6,800円。カメラではペンタックスS2が30,600円、ニコンFが68,500円となっている。

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取説も入っている。

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光源の閃光電球によって露出(絞り)も異なってくる。電球にはレンズシャッター用のM級と、フォーカルプレーンシャッター用のFP級があり、点灯してから光量がピークに達する時間がストロボより遅いので、カメラにはフラッシュ用のM接点とストロボ用のX接点の両方を備えているものもあった。電球は一番小さいUS-1が20円、最大のスーパー5(スワンベース)が43円となっている。

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愛用者カードは2枚入っていた。切手代は7円。

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これが収納状態。

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反射傘を開き始めたところ。

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全開。左下(7時の位置)にスリットが2箇所あり、左側にスリットに引っかければ投影角度が狭くなる。電球は大きさが3タイプあり、ソケットはそれぞれの口金に対応できる。

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後ろ姿。発光部は上向きにバウンスできる。

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電球の種類、フィルムの感度、被写体までの距離から絞りを決める。

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電池は15Vのものが1個で、右はキャパシター(コンデンサー)。少なくとも数10年以上経過していると思うが、液漏れはしていない。この電池は160円と印刷されている。電車の最低運賃が20円くらいだった昭和40年代初めの製品と思われるので、現代の貨幣価値なら1000円以上になるだろう。

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カメラに取り付けたところ。取付け金具が前側から嵌め込むようになっているので、適当なアダプターがないと前向きにならない。一眼レフが普及し始めた昭和40年代には小型のストロボも発売されていたので、私はフラッシュガンを使ったことはない。しかし、この形は道具として気に入っている。現在は電球も電池も手に入らないから実用性はゼロだが、コレクションアイテムとして保存しておきたい。


コキ(もどき)の製作、ステップと手摺り

コキ(もどき)は最小限のディテールとして片方の車端にステップと手摺りを付けます。

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ステップは2mmの帯板を曲げればよいのだが、8両分の16個をひとつずつ正確に曲げるのは難しく、賢い方法とはいえない。曲げる位置を筋堀りしてから切断機で切るのでは幅に微妙なバラ付きが出るし、数cmの長さでも結構反りが出る。ということで、電動丸鋸の出番になった。1回につき0.7mmほどの切り代が出るけど、一定の幅で量産できるのはありがたい。難をいうと木工用から金工用への鋸歯の交換が面倒で、本体がもう1台欲しくなる。

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5分ほどで切断完了。幅は2.2mmくらいになったが、寸法が揃っていれば問題はない。左下は切断機用に罫書き、1枚切ってお役ご免になった板。

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筋堀りに合わせて「コ」の字に曲げる。

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スペーサーで車体側の曲げ位置を決める。

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スペーサーを抜き、スコヤで直角を確認したら手前に曲げる。0.4mmだから筋堀りがなくても簡単に曲げられる。

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予備を含めて20個、曲った。

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別のスペーサーで直角を確認しつつ、ベースの板にハンダ付け。

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できあがり。水洗いして塩化亜鉛を流しておく。

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車体には速乾アクリアで貼りつける。中間車の3両がドローバー側に接着となったが、ステップに当たってドローバーを車体内側に引き込めなくなった。このくらいなら収納には問題ないだろうが、ぶつかってステップの塗装が剥げないよう、かんたんなストッパーが必要かも知れない。

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取り付けベースの板厚が出っ張るが、上から見ていればそんなに気にはならないと思う。この段階で手摺りはまだ未完成。

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手摺り本体は0.7mmの洋白線。中間のバーは0.7mm線だと接着代が少なくて不安なので、1.5mmの帯板にした。これはだいぶ昔にシル・ヘッダー用として買いだめしていたもので、表面の平滑度が低いから使う機会がなく、デッドストックになっていた。

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位置(高さ)決めに使った怪しげなスペーサー。泥縄式に作ったのであまり精度はよくないが、手摺りがよく見えるのは最後尾の1両だけだから、そこそこの格好になっていればよしとする。


プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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