モハメイドペーパーの      何が出てくるか 2.2

かなり「鉄」分が多めの内容になっています。 バックナンバーはこちらから http://jorc.livedoor.blog/   http://jorctk.cocolog-nifty.com/

常盤軒ではない品川の駅そば

12日、鉄道模型ショーの帰りに北品川から八つ山橋あたりを撮影して品川に着いたのが14時過ぎ。あと4時間ちょっとで晩飯だから、軽く腹ごしらえしておきたい。品川駅の改札内でその条件を満たすのは駅そばの常盤軒だけ、といいたいところだが、ここの駅そばは常盤軒の独占ではない。

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ホームに降りない改札と同じフロア、山手線、京浜東北線の上あたりの食い物屋が集まっている一角に、吉利庵というそば屋がある。以前から存在は知っているが、値段がやや高めだったのでまだ入ったことはない。しかし、よくメニューを見ると昨今の何度も値上げした駅そばとほぼ同レベルになっている。それなら一度試食してみよう。

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注文したちくわ天そばは520円。これならいろり庵きらくと同じくらいだ。昼飯時を外れているが客は多く、そのせいか食券を出して立ち位置を確保しようとうろついているうちに、もうできあがった。見てのとおりちくわは丸々1本入っているから、良心的な値段といえる。そばは茹で麺なのでそこそこの歯応え、つゆは濃いめでもないけど、少し喉に残る感じは京急の駅めんやに近い。トッピングが七味唐辛子しかないのは残念。ちくわはちょっともちっとした独特の食感だった。
ということでそば自体は可もなし不可もなし、椅子席が少なくてやや落ち着きに欠けるので、総合点は80点としておこう。 


おとぎ電車のバッテリー電機、エミテラス所沢に静態保存

所沢は西武鉄道の池袋線と新宿線が交わる所で、かつては駅の西側に所沢車両工場があった。その跡地にこの9月、エミテラス所沢という商業施設がオープンして、そこには昔を偲ぶレガシーが3箇所設けられている。レガシー1は工場への引込み線跡、レガシー2はオトギ電車のバッテリー電機、レガシー3は2000系電車のシミュレーターで、1と3は施設のオープンと同時に展示されているが、2は今月の16日深夜に搬入されて17日から公開となった。20日には公開記念の撮影会が行われるようなので、これを避けて19日に現地を訪れてみた。

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11:50頃に所沢到着。5番線(池袋線下り)ホームには「鉄」が大勢集まっているし、止まっている6000系の向こうにちらっと黄色い車体が見える。そうか、これは数日前から小手指で準備中と伝えられていた新2000系の甲種輸送だなと気づき、私も5番線に移動する。4番線には特急が停車していて、これが出なければ5番線の6000系も出発できない。やきもきしているうちに回送列車は動き出したので、跨線橋の上から後追いを数カット撮った。特急は数分以上止まっていたから、「鉄」対策として意識的に発車を遅らせていたのかも知れない。

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思わぬ拾いものでなんとなく得した気分になり、改札口を出る。私は約50年前に1年ほど所沢に住んでいたけど、駅はずいぶん立派になったものだ。

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西側に出ると案内があった。徒歩4分、てそんなにかかるかな。

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地平には降りず、そのまま西武S.C.(昔の西武百貨店)の中を突っ切って道路を渡ればエミテラス所沢の入口。これはそこからから振り向いたところ。

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道路を渡る途中で左を注目。左の矢印がレガシー1の引込み線跡、右の矢印の所にレガシー2のバッテリー電機が鎮座している。

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2階の出入り口。看板はかなり控え目だ。

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主なテナントはこんなところで、それほど堅苦しい雰囲気ではない。

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まずは最上階の4階まで上がってみる。ここはシアターが半分くらいを占めている。

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南側は「そらくもダイニング」というフードコート。1階のフードコートより規模は小さい。

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窓際には子供が遊べるスペースがある。

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外はそらくもひろば。この日は日射しがあって暑いくらいだった。

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富士山も見える。右端の白いのが西武ドーム(今は違う名前らしい)。

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1階に降りる。レガシー3は入口からすぐのエスカレーター脇にある。

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シミュレーターになっているようだが、まだ中には入れない。

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外に出てバッテリー電機とご対面。少し奥まっているが天井が高いからそんなに暗くはない。

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形式写真風に撮ってみる。かなり狭いけど運転席は前後別だったのだろうか。横向きでは腕がつかえてしまいそうだ。

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前面。中央の窓は押出し式で開閉できる。それでも夏はクソ暑かったと思う。

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説明板もある。

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現役の頃の写真。1962年4月でまだ蒸機は運転されていない。最初に乗ったのは小学校の遠足で、ユネスコ村のオランダ風車の前で集合写真を撮るのがお決まりだった。

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床下も撮ってみる。前後に通っている梁はなんの役目なのだろう。

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モーターは外側に取付けられている。下回りカバーの内側にえらくガッチリ鉄板が重ねられているのは、空転防止のために後付けしたのだろうか。

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レガシー1の引込み線跡。ちょっとレールが目立ちにくいなぁ。

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説明板。引込み線は左端の黒っぽい屋根の建物のあたりに通じていたはず。

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ちょうど横断歩道のあたりが引込み線だったと思う。右に踏切があり、貨物列車の入換えで20分以上閉りっぱなしになることもあった。

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その踏切はやっと立体化されるようだ。

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地平を歩いて駅に戻る。元工場の北半分はすでに高層住宅が建っている。横断橋の先が工場の入口だったはず。

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東口にはグランエミオもでき、だいぶ存在感が薄くなった西友ストア。50年前に大きな建物といえばここと、この背後にあったパチンコ屋くらいだった。所沢も変わったなぁ。


鉄道の日はDMVを観察

10月14日は鉄道の日で、13・14日とお台場では鉄道フェスティバルが開催されている。数年前に一度行ってみたが、カレンダーとかゆるキャラなどのグッズ販売が主なので、また来年も行こうとは思わなかった。しかし、今年は阿佐海岸鉄道がDMVの展示を行うことをネットで確認。現地まで見に行く気はないけど、東京で見られるのなら見ておく価値は十分にある。

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新橋から東京BRTで国際展示場前へ。バス停の目の前が会場なのはありがたい。ちょうど11時からのモードチェンジ実演が始まるところだった。それにしても凄い人出だ。

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マイクを持って説明しているのは会社の専務。なかなか手慣れている。ちょっと前、車軸に傷のようなものが見つかって運休になっていたが、検査の結果はメッキの剥がれで車軸に異常はなく、運転も再開されている。

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後ろ姿。3両あるうちの1号車になる。

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レール用の前輪が降りてきた。

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鉄車輪が定位置になるとゴムタイヤの前輪は少し浮き上がる。

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続いてレール用の後輪が降りて定位置に。

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鉄道モードでは前が少し持ち上がった姿勢になる。

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前輪を真横から見るとこんな感じ。ゴムタイヤが下がりすぎてレールに触れないよう、下方向にストッパーがあるのかも知れない。

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カメラを地面すれすれにして、前輪の裏側を見たところ。ブレーキディスクが1枚付いている。車輪はタイヤ厚がほとんどないけど、荷重は軽いし、レール部分の走行キロは少ないから特に問題はないのだろう。

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前側から。踏面が薄い割りにはフランジは厚い。踏面はそれほどでもないが、フランジはもろにレールと当たっているようだ。

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後輪はゴムタイヤがレールに接触して駆動力となる。鉄車輪はレールから外れないように誘導するだけだから、荷重の分担割合は少ない。

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後ろから。駆動もブレーキもないはずなのに、いろいろと付いている。左側のギアみたいなのは何なのだろう。

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鉄道モードでは後輪のダブルタイヤの内側がレールに乗って駆動力を得る。そのためタイヤの真ん中あたりが減るそうで、写真でも窪みが付いているのがわかる。

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再びモードチェンジで道路走行状態に戻る。前輪の収納状態。

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後輪。どちらも普通に立っている位置から車輪は見えない。

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説明が終わり人波が引いたので形式写真を撮る。

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こちらが公式側だけど、北向きなので陽が射せばもろ逆光になってしまう。

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この角度から見れば普通のバス。

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DMVのロゴ。

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車内の公開もあるが、すでに行列ができているので、開いているドアからちらっと見るだけにする。営業開始から約3年が過ぎ、あと数年で全検(というのかは不明)、10年くらいで更新となるはずだが、その時まで特殊な技術がしっかり伝承されているかが気懸かりといえる。
*名古屋のガイドウェイバスはメーカーで担当した技術者が退職し、新規の製作が危ぶまれている。


プロフィール

モハメイドペーパー

1946(昭和21)年1月生まれ、男、AB型。中央線(JR)の沿線に生息しているので、鉄道は複線で電化され、電車が頻繁に走るものと認識している。鉄道関係のライターが本職となり、現在も細々ながら現役。趣味はカメラいじりと模型製作。

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